★愛欲の施設 - Love Shelter -

□第12話 過保護な男たち
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予想できた予想外の出来事に、舌を絡めとってくる陸からわずかに身を引いた優羽は、慌てて両手で陸の肩を押さえた。


「まっ待っ…ンっ……はぁ…ッ」

「ん〜なにぃ?」

「こま…困ってるって……アッ?!」


黄昏時の赤い夕日が差し込む窓を背景に、ソファーのスプリングが抵抗の音をあげる。
邸宅の広いリビング。
質のいい調度品に囲まれた空間の中で、乾燥花の香りが鼻腔をくすぐっていく。


「ッン〜…っ…はぁ」


年下のくせにビクともしない力強さに組敷かれ、ついばむように角度をかえる舌の隙間から言葉を探してるうちに、陸の手は優羽の服をほぼ半分まで脱がしていた。


「ヤッ…んぁ…ッ…りく…ぅ…」


服の中に潜り込んでくるような陸の動きに優羽の身体は反応する。
慣れた手つきはどこで覚えたのか、キスひとつで自由が簡単に奪われるほど、その口付けは可愛さからはほど遠い。


「ダーメ。ほら、もっと僕に頂戴。」


身体がしびれる。

ワンピースの下から取り払われたブラジャーに、衣服の中で陸の手が楽しそうに小さな実を収穫した。


「アッ?!」


ビクリと反応したせいで、陸が嬉しそうに笑う。


「優羽、可愛いっ。」

「ッ…あっ…ん…」


至近距離に見える天使の微笑みに、顔が赤くなるのがわかる。
夏は終わったはずなのに、カッと昇った血が身体中を熱くさせていた。


「あっ…ヤッ?!」


服を捲(マク)られ、指になぞられて甘い吐息をこぼす肌が露(アラワ)になる。


「美味しそう。食べちゃってもいいよね?」

「ッ?!」


ソファーに押し倒されながら吸い付かれた箇所は赤く尖り、コロコロと陸の口内で固く形を変えていく突起物の存在を噛み締めながら、優羽は柔らかな陸の髪を握りしめた。


「勉強に集中できなくてさぁ〜。」

「くっ…んッ…ヒッ…あ」

「優羽が僕の学校の制服なんて着たのが原因なんだよ?」

「そ…っ…なァッ!?」


左右の胸のあいだに顔をうずめながら、陸が見上げてくる。
ご丁寧にもしっかりつかまれた優羽の胸は陸の手の中で無惨に潰れ、親指と人差し指にもてあそばれた乳首が敏感に反応していた。


「責任とってよねぇ。」

「ん…ッ…ヤッあっ」

「優羽ってば、聞いてる?
これって僕にとっては、けっこう大きな悩みなんだよ?」


はぁ〜と、深いため息をつきながらも陸の手の動きは止まることを知らない。


「だからさぁ、ちゃんと勉強に集中できるようになるまで優羽に助けてもらいたいんだよね。僕が中間テストでひどい点数をとった責任、とりたくないでしょ?」


どの顔がそんなことを言うのだろうかと思うが、可愛らしい外見に似合わない指の動きが優羽に意見を言わせないでいた。


「あっ…りク…だッテ……」

「さっき、"なんでも"するっていったよね?」

「それ…ゎッあ!?」


胸から左右のヒザ裏に手の位置を変えた陸に、優羽の下半身が持ち上げられる。
悩みを解決させるには十分な準備が出来ている優羽をみて、陸の口角がまたあがった。


「こんなに濡れてたら下着の意味ないよね?」

「んぅッ」

「あっ!そうだ。優羽に携帯の使い方教えなきゃいけないんだったっけ?」


優羽の下半身から意味のなさない下着を奪い去った陸が、思い出したように顔をのぞきこんでくる。

にこにこと嬉しそうに声が弾んでいるが、「ねっ」と、笑顔で首を傾けられても、優羽にはどう答えてイイのかわからなかった。


「イヤぁッ!?」

「ほんと優羽って可愛い〜。」


天使の誘惑に気を抜いたのがいけない。


「アッ…やめ…そこダ…メ…ッ」


奥深くまでめり込むように差し込まれた指が苦しかった。


「"そこ"が"ダメ"じゃなくて、"ここ"が"イイ"の間違いでしょ?」


遠慮を知らない陸の指が音をあらげて優羽を体の芯から責め立てる。


「優羽のことに関する問題なら、いつでも満点とれるのになぁ。」


快楽から逃れようにも、速度をましては絶妙にツボを押してくる陸の指に優羽は身をよじって答えるしかない。
吐息を喘ぎに変えてもまだ、快感に逆らおうとする優羽の姿に、陸はすねたように口をとがらせた。


「よりにもよって、父さんと同じ機種にしなくてもよかったんじゃない?」

「ンッ…ぁぁっあ…クッ──」

「いっそ、本当に壊しちゃって僕とおそろいにしようよ。」

「───りク…イッぅ…ヤァアッ!?」


何が起こったのかわからない。

曲げられたはずの足はピンッと伸びるように天井をさし、秘芽に押し当てられた正体に優羽は享楽の悲鳴をあげた。
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