黒狼は鬼に飼われた様です
□一頁目
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気付けば、私は誰かに抱えられていた。
目の前には・・・えーと、なんて言うんだっけ。
あ、そうだ。カーキ色が見えた。きっと軍服?だと思う。
ちらほら話し声が聞こえる。でもそれよりも私は久し振りの温もりを感じていた。
固い胸版。だけど何処か温かい。
ギュッと無意識にその人の服を握る。
あぁ・・・瞼が重い。
段々迫り来る睡魔に負けて私はまた、気付かぬ間に意識を飛ばした。
あの温もりは、一体誰だったのかな・・・。
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