似非小説

□おはようと言ってくれる人が居る。
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午前7時、翠が寝室から一階のリビングに行くとき、下から物音が聞こえた。
翠「(???おかしい。私は一人暮らしで、他のオカルト部連中共とは違ってシェアハウス制度は取ってない。まさか…泥棒?)」
翠は自身の魔法の道具である銃をこっそり生成してリビングのキッチンの方へと忍び足で向かった。

ジャキッ!!(銃を構える音)

翠「おとなしくしなさい!この家には何もあんたの喜ぶようなものはないの、よ…って王狂、なんでこんなところに?!」
翠の目の前には鼻歌交じりに朝食を作っていた王狂 友人がいた。
王狂「おや、おはようございます。朝からそんな物騒なものを出さないでくださいね。」
王狂は指ぱっちんをすると翠の持っていた銃を綺麗サッパリ消してしまった。
翠「え、あぁ…ごめん。」
王狂「さぁ、ご飯にしましょう?朝ごはんは一日の活力になりますよ。」

2人は朝ごはんを食べた。
目玉焼きに、白米、味噌汁に鮭。なんとも、朝ごはんと言われるラインナップが並んでおり、翠のお腹は早く食べたいと言わんばかりにぐぅ〜と鳴った。

翠「で、なんであんたがこんなところにいるのよ?不法侵入で訴えるわよ?!」
王狂「おや?連絡届いていませんか?」
翠「私、あんまり電子機器使わないから…」
王狂「おやおや、だめですよ。緊急連絡等もこの電子機器を用いて連絡されますから。」
翠「わかってるわよ。」
翠は鮭を頬張りながら、文句を言った。
王狂「物が口に入ってるときはしゃべらないでください。」
翠「るっさいわね。」

王狂「先日、生徒会長から連絡が入りましてね。私は本日付けでこちらに居候という形で住まわせて頂くことになりまして。」
翠「なにそれ?!聞いてないわよ?!」
王狂「そりゃ、あなたはスマホ見てないからですね。」
翠「じゃああんたはずっとここにいるの?」
王狂「まぁそうなりますね。」
翠「ふん、迷惑よ!学校でも正直うんざりなのに、家でも一緒にいるとか正直無理!生徒会長に言わないと!」
王狂「まぁまぁ、わたしは結構嬉しかったんですよ?」
王狂は食べ終わって空いたお皿を重ねながら言った。
王狂「あ、空いたお皿洗いますのでこちらに置いておいてください。」
翠「…わ、わかったわよ!そんなに急かさないってば!」
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