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□くじけそうな、崩れそうな
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そうしていると、雪が降ってきた。

…雪は嫌いだ。

ファーザーが死んだ日、父さんが死んだ日、どちらも雪が降っていた。…どうして、こんな時にばかり雪は降るのだろう。


歯を食い縛ってでも、泣くわけには行かない。今はその滴さえ、雪になってしまいそうで怖い。


…側に居たかった。

それだけの願いさえ叶わなかった。
だからこそもう、何も失いたくない。そのためならもう、オレの居場所なんて無くていい。オレに関わって誰かが傷つくのはもう嫌だ。


その目は確かに確固たる信念を持っているというのに、窓に映る姿はやけに頼りない。…今にも崩れてしまいそうだ。


だから……


オレは、お前に応えるわけには行かない、
ごめんね、フラウ…

これから先どれほどの困難があろうと、もう会えなくなったとしても。

それでも最後の瞬間には必ず言いたい。

『お前に出逢って、お前を好きになったオレは…幸せだった』と。

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