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□Love
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タタタタタ……ぽふっ!!
「!!」
背中に抱き付いて来るこの細い感触は…
「ユーリ?」
「へへ…バレたか」
少し照れながら、背中に押し付けていた顔を軽く上げてユーリが笑う。
「どうしたんです?今はギュンターと勉強のお時間なのでは?」
「だーってさー、ギュンターってば、意味わかんない汁ばっか飛ばすから、全然勉強になりゃしないんだぜー?」
もっともな文句だ。
「でも、何も言わずに抜け出して来たら、いくら汁塗れのギュンターでも心配しますよ?」
「汁まみ……確かに、心配かけちゃうかもな。でも、あんただって悪いんだぞ」
「え?」
俺、ですか?
「そ。だって、ついさっきまでは扉のそばにいるなーって思って安心してたのに、ちょっとそっから意識を逸らしたら、狙ったようにいなくなるんだもん、コンラッドってば」
「ユーリ…」
「わっ…コ、コンラッド?」
可愛い。可愛すぎる。
どうしてこの人はこんなにも素直に、純粋にそんな可愛い事を言えるのだろう?
多分、無自覚な部分が半分以上だが…それでも、俺を想ってくれていての事だ。
嬉しくてたまらない。
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