Request Page
□新米魔王の素敵な毎日
3ページ/5ページ
あーだこーだとおれそっちのけで言い合っている二人を止める事もできず、どうしよう、と困っていると、いつのまにか準備万端ですって感じになってたコンラッドに、
「このままこっそりロードワークに行っちゃいましょう?」
…なーんて誘われて、嬉しくなりながら、こっそり部屋を出た。
廊下にいた護衛の兵士さんは、何も言わずにただニッコリ笑ってお辞儀をしてくれた。
ロードワーク中、やたら図体のでかいメイドさんがおれたちと一緒に走っていた。
「あらぁ、陛下、隊長、おはよーございまぁす」
「お、おはよー、グリ江ちゃん…今日もいい天気デスネー…」
「二人とも朝から精が出るわね〜。グリ江も走っちゃお〜!!」
…というわけだ。
グリ江ちゃん…もといヨザックのことは嫌いじゃない。大事な仲間だし、大切な人達の中の一人だ。
けど…いくらそういう人でも、さすがにその恰好でロードワークは、びっくりだよ…ヨザック。
しかも。
「楽しかったわ〜!!また仲間に入れてくださいね〜っ」
またその恰好で!?
…今度は、普段着で来いよ。
.