Request Page
□君の声。
2ページ/5ページ
めちゃめちゃドキドキしてる胸を押さえながら俯いていると、突然ぐっと強く腕を引かれた。
「わ…っ」
「……」
驚いて、ほぼ反射的に顔を上げると、そこには何だか不機嫌そうなコンラッドの顔。
むーって、ちょっと膨れてる…かな?
「コンラッ「行きましょう、ユーリ」
声がワントーン下がってて、カッコイイけどちょっと怖い。
「どこに…って、ちょ、コ、コンラッドーっ!!」
全く、人の話を聞こうともしない。
どこ連れてく気なんだよ!?
後ろを振り向かず、いや、振り向こうともせずにずんずんと長い廊下を進んで行く。
「…」
「ひゃ…っ」
やっと止まったと思ったら、今度は部屋の中に放り込まれた。
本当に何なんだよっ!!
しかも、まだ怒ってるような雰囲気だし…
「コンラッド…?」
「……そんなに、あいつが良いんですか?」
「え?」
「言葉を遮ってまで、あいつとの秘密にしておきたい…俺には言えない、言いたくないような事があるんですか?」
傷ついたような、不機嫌なような、よくわからない表情で言うコンラッドから、思わず目を逸らしてしまう。
だって…かっこよさが増してるんだもん!!
.