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□君の声。
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 めちゃめちゃドキドキしてる胸を押さえながら俯いていると、突然ぐっと強く腕を引かれた。

「わ…っ」

「……」

 驚いて、ほぼ反射的に顔を上げると、そこには何だか不機嫌そうなコンラッドの顔。
 むーって、ちょっと膨れてる…かな?

「コンラッ「行きましょう、ユーリ」

 声がワントーン下がってて、カッコイイけどちょっと怖い。

「どこに…って、ちょ、コ、コンラッドーっ!!」

 全く、人の話を聞こうともしない。
 どこ連れてく気なんだよ!?
 後ろを振り向かず、いや、振り向こうともせずにずんずんと長い廊下を進んで行く。

「…」

「ひゃ…っ」

 やっと止まったと思ったら、今度は部屋の中に放り込まれた。
 本当に何なんだよっ!!
 しかも、まだ怒ってるような雰囲気だし…

「コンラッド…?」

「……そんなに、あいつが良いんですか?」

「え?」

「言葉を遮ってまで、あいつとの秘密にしておきたい…俺には言えない、言いたくないような事があるんですか?」

 傷ついたような、不機嫌なような、よくわからない表情で言うコンラッドから、思わず目を逸らしてしまう。
 だって…かっこよさが増してるんだもん!!




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