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□甘え方
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「やっぱり、猫ですよ」
「…にゃぁ」
「それじゃゾモサゴリ竜じゃないですか」
余程恥ずかしかったのだろう。
顔を紅く染めながら、俺の胸に額を押し付けて黙り込んでしまった。
可愛い。可愛すぎる。
「ユーリ」
「……なんだょ……」
「…ごめんね?」
「…恥ずかしかった!!」
自分で言ったのに。
けど、照れ隠しでそう言ったんだとわかっているから、そんなところも愛おしい。
「もう言わないよ」
「本当に?…んっ」
返事代わりの、甘いキス。
「…誓って」
唇を離して呟くと、「ばか…」と詰られる。
普段と違う、愛しい恋人からの甘い甘い言葉。
それなら、甘いキスで返しましょう?
貴方への愛情と共に…
FIN.