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□Liebe
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「コンラッド…」

「どうかしましたか?」

 それは、ある夜の事。
 おれはある決意をし、彼に呼び掛けた。

「……別れよう……?」

「え……?」

 やっぱり。
 目の前にいる恋人は、おれが予想した通りの反応を示した。

「どうして…?」

 弱々しく掠れた声で、おれの大好きな瞳を揺るがせながら、呆然とした口調で尋ねて来る。
 それがおれの胸をズキリと痛ませる。
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