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□サイカイ
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「わぁ…っ」

 俺は今、大切な恋人と共に"約束"を果たしに来ていた。
 そこには、あの日と変わらない風景が広がっている。
 そう、あの日と同じ…

「…ッド?コンラッド!!」

「…っ!!」

 思い出しながらぼんやりしていると、名前を呼ぶ声に、急に現実に引き戻される。
 はっと目を前方に向ければ、そこには可愛い恋人の顔。
 何度か呼び掛けを無視してしまったらしく、その頬は軽く膨れている。



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