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□雪ノ様ニ降リ積モル想イ
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「だってさ…雪、降りそうじゃん」
「雪…ですか?」
聞くと、ユーリはまた嬉しそうに笑って頷く。
「あっちの…地球の家の方って、あんまり雪降らないから…何か楽しみでさ」
少し照れた様に話してくれる姿が可愛くて、自然と口元が綻ぶ。
満たされた気持ちで見つめていると、ユーリは恥ずかしくなったのか、口早に言った。
「な…何て、子供っぽいよな、おれ!!」
あはは、と照れ隠しの様に笑うユーリに、そんな事は無い、と言うと、頬を朱く染めたまま「ありがとう」と言って笑ってくれた。
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