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□新米魔王の素敵な毎日
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「陛下、起きて下さい」

「へいかいうなぁ…名付け親〜」

「失礼致しました、ユーリ」

 おれの朝は、毎日大体こんな感じで始まる。

 爽やか好青年を地で行く、おれの護衛兼名付け親兼野球仲間兼…こ、恋人の、ウェラー卿コンラートさんに、そりゃーもうすんごくいい声で、毎朝囁く様に起こされる。

 絶対わざとだ。

「コンラッドってさ、やっぱり夜「ユーリィィイイ!!貴様、ぼくという者がありながらウェラー卿と何を朝っぱらからイチャイチャと……!!」

 自称婚約者起床。
 ネグリジェが肩から落ちてるぞ。

「おはよう、ヴォルフラム」

「ウェラー卿!!さっさと出て行け!!ここはユーリとぼくの寝室なんだからなっ!!」

「待てよヴォルフ、ここはおれの部屋であって、お前は含まれてないだろ!?」

「ぼくはお前の婚約者なんだ。婚約者の物は共有して当然だろうが」

「だからそれがそもそも間違いなわけでー…あぁもう、助けてくれよコンラッドぉ〜」

 さっきからおれたちのやりとりを楽しそうに見てるけど、全っ然楽しくなんてないんだぞ!!
 …ってか恋人が困ってんだから、楽しんでないで助け舟くらい出してくれよ〜!!





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