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□He is mine!!
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最近、日課になりつつある事が2つある。
1つはとても嬉しい事で、愛しい恋人が俺の腕の中で眠りに就く、ということ。
もう1つは、その恋人に関わる厄介な事で、恋人が完全に眠ってから起きる、恋人が知らないこと――――…
今日もいつものごとく、"彼"は俺のベッドの上で俯せになりながら足をバタつかせ、柔らかな頬を膨らませながらぶつぶつと文句を言っていた。
「まったく、ヴォルフめー…そもそもおれのベッドなのに、何でおれが追い出されなきゃなんねーのー?」
天使のような容姿に似合わぬ寝相だ、とかなんとか。
まぁ俺も弟のそれを…否定はしない。
それよりも…
「…俺としては、ユーリと一緒に眠れるから嬉しいけど」
「!!」
そう囁いた瞬間、ユーリは頬をほんのりと赤く染め、はにかむように笑った。
「おれも…嬉しぃ…ょ」
小さく、呟くようにしか言えないユーリが可愛くて。
俺は緩んだ口元をそのままにし、ユーリを抱きしめてからベッドに入る事を促した。
ヴォルフラムに見つかって追い掛け回されるユーリを見るなんて、正直面白くない。
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