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□マ王の心は誰のもの!?
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最近、おれの周りは何かがおかしい。
「………よしっ!!最後の一枚終了〜っ!!」
「…こちらも全て片付いた」
「陛下、グウェンダル、お疲れ様でした」
おれが地球に帰ってる間に溜まった仕事がようやく終わり、椅子に座ったままぐーっと伸びをした。
今、この部屋にはおれとグウェンとギュンターの三人だけ。後は部屋の外に護衛の兵士さんが二人…だと思う。
今日はコンラッドもヴォルフもいない。
ヴォルフは実家(?)のビーレフェルトに帰省するために二日前、コンラッドは城下の視察のために数時間前に、この城を後にしている。
執務も終わったし、お茶でも飲もうかな〜…と腰を浮かせたその時、ドアがノックされた。
「どうぞー…って、コンラッド!?」
視察に行ったんじゃなかったか!?
「そろそろ執務が終わる頃かと思いまして」
「いや…だって」
「ああ、視察はもう終わらせて来ましたよ」
聞く前に答えられた。
爽やかに笑って言った彼の手にあるのはもちろんティーセット。
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