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□サイカイ
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―――あれから、どれ程の時が流れ、どれ程の月日が経ったのだろう。
大切な人を傷つけた。
泣かせたくなかったのに、泣かせてしまった。
辛くて、哀しくて。
戻りたくても、戻れなかった。
もう二度とその笑顔を傍で守る事は出来ないと思っていた。
遠く離れた地で、ずっと想っていた。
日毎、貴方を想っては胸を痛めた。
愛しくて恋しくて、どうしようもなかった。
だから、ね?
貴方の隣にこうして居られる事が、何よりも幸せなんです。
貴方は知ってますか?
俺が今感じている幸せを―――…
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