どれも良い
□第3話
2ページ/2ページ
次の日、男は
少年たちが何も言っていないのに、疑問を見透かしたように話し始めた
「元の世界に帰る方法は…“まだ”分かりませんが
ここで、君たちが生き抜くスベは知っています」
「それは…?」
泰人が食い気味に聞く
「魔宝ストーンという物探をして、手に入れる事です」
「魔宝ストーンは、どこにあるの?」
「それを使うと…もしかして、魔法が使えるの?」
泰人は疑問を投げかけ、粋樹は実に好奇心旺盛だった
「使えます。
とりあえずは、森にあるでしょう
数を集めて、力をつけて下さい
帰る方法は、こちらで調べておきます」
男は、単純な疑問と、旺盛な好奇心に答えた
「力?何のために?」
「生き残る為です。魔物に殺されるかも知れないので」
こんな会話が交わされた
少年たちは、血の気が引き
どうしようかと悩んだが
リキ達にストーン探しの協力を得ようと決めたのだった