どれも良い

□第6話
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みなが泊まる事になった寝室で、
唐突に粋樹が言った

「僕さ、魔法は楽しいばかりの物だと思ってたよ
大変な物でもあるんだね」

リキが返す
「大変っていうか、当たり前の物だから
何ともないよ
そりゃ、嫌な思いもしたよ?
でもそれは、魔法のせいじゃないんだよ」

続いて嬉しそうに、ケイが
「助けられた事もあるしねー、私は
この人生、楽しいと思ってるよー」

エンは
「私ね、魔法が嫌いだった。
だって、人はそれに頼ってばかりだから。
そのせいで、人が亡くなったりもした。
…でもね、この世界がなかったら、
粋樹たちにも出逢えなかったし、
魔法が使えなかったら守れなかった
だから今はね、魔法に感謝しているの」
と、自分の短い人生を振り返りながら言った

聞いていた全員が「良かった」と口にして
眠りについた。
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