どれも良い

□第5話
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〜長身の男の家〜

「これ…」
「受け取ってきた、リキ達から」
「得て来たでしょ?
分かりますよ。これだけじゃなく、体内にもありますね」
「うん」

二人の少年は、奥歯を噛み締める思いで、男と話していた
それを男は、どこか可笑しそうに…ん?というように見ていた

「ねぇ…!」
最初に奥歯を解いたのは、粋樹だった

「おや?どうかしましたか?粋樹くん」
「粋樹だけじゃないよ…!俺もだよ…!」
「はい?」
「この世界の人達は、みんな…こんなに危ないなかで生活してるの?」
「危ない?…フハハハッ!アハハ!
…いやぁ〜すみません
こんな事を言われるとは思わなくて(笑)」

二人が息を呑むのを見届けると、男は続けた
「危険だ。以前の問題ですよ
この世界では…魔法も、戦闘も、当たり前なんです
それに魔法は負だけではありません
生活に欠かす事の出来ない、非常に便利な物です」

二人の少年は、そこまで聞き終えると
再び、その場を飛び出して行った
…もっとも、問い詰めたい事は山ほどあったのだが
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