二次創作
□甘い甘い午後のお茶会
1ページ/1ページ
「やっと終わったか」
最後の書類に判を押し、福沢はため息混じりに言った。
そういえば何時なのだろう、と思い時計を見る。
午後4時だ。
思い出せば、書類に判を押している間、ずっと何も食べてない。そう思うと途端に腹が空いてきた。
「しゃちょー!お土産もらった!食べる?」
と、ドアを勢いよく開けて、乱歩が入ってきた。
「おい。入るときはノックをしろと言ったろう。あと食べる。」
「だよね!そう思って、もう準備してあるんだよ!」
乱歩は、そう言いパタパタと走っていったかと思うと、すぐにお茶やお菓子が乗っているトレーを持ってきた。
「あ、まだだよ!テーブルとイス持ってくるから!」
また、戻っていきズズと引きずりながら折り畳みのイスと持ってきた。
「これでここに置いて……完成!どお?お茶会っぽくない?」
「おお…。」
「仕事で疲れてるでしょ?甘いもの食べたら少しはリフレッシュできるかなって!」
ありがとう。
福沢は、乱歩の頭を優しく撫でた。
「ふふ、くすぐったいなぁ〜♪」
乱歩は嬉しそうに目を細めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あの…国木田さん。社長室から笑い声が聞こえるんですけど…」
「シッ!聞こえるだろ!」
「はい…」
そのあと1時間程、社長室からは笑い声が聞こえたという。