キヒヒ!!!!

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桔梗の容態はノーコメントとだけ。

私はタイムスリップ組の例に漏れず、
子供のみんなと機械のとこまで行くよと言えばここで別れることになった。

さっきやっと視界から遠ざけたツナと顔なんて会わせたくないもんな。
ツナちゃんはいっそサイコパスかと疑うほどの良い子で、やましい人を惨めな気持ちにさせるトコあるから。

なにより、成す気で取り組んでいたのに成せなかったものを視界に入れるのは、いくつになってもしんどい。

面々が各々のスピードで帰っていくなか、
山本が走ってきてスクアーロを呼び止めたりしていた。

私を見付けた山本は驚いた顔と声をあげたと思えば顔を赤くして走りざま開匣した。
次郎を私につけて小次郎を飛ばすと、そのままスクアーロを追っていった。

わー、顔赤くしたよあいつ。
私の服がボロボロなことに反応があるなんて新鮮すぎか。

とりあえず次郎を撫でて大人しくしていれば、
胸糞悪い気配がやってきた。


「たっ黄昏ちゃああああああああああっはああああああ!!!」

「オメーはブレ無さすぎていっそビックリするわ!ヴォケがッ!!」

「Σあ゙あーん!!グーでなぐることないじゃん!」

思わずボカッとしたら大袈裟に喚かれた。
それはすぐに収まったが。
ついでにその金髪に小次郎がとまった。

「というか黄昏ちゃんどうしたのその服!?」
「薄暮にやられた」
「え?!まさか薄暮が黄昏ちゃんに危害を加えるなんて…あんなに慕われてたみたいだったのに」
「でもまあ滞りなく還したから何も問題ないよ」
「あるよっ!今ハチャメチャにセクシーだよ!!
 山本ビックリしただろうなぁ…」

次郎が肯定するようにひと鳴きした。
ヴァニタはスーツの上着を脱いで私に掛けた。

「コレで…うーん…さすがに下はどうしようもないなぁ…」
「スーツ汚れるよ?」
「汚すとわかってたからいいの!」

キャラクターでもない奴が頬膨らませても可愛くないよ。
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