キヒヒ!!!!

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どこいくんだろー。

「終わって、全員が君を探してる。」
「ゑ?」

ってヴェルデの背を見送った。
あ、背面の白衣が欠けてる。……この時代の私がちぎったもんな。

で、ええと。
とりあえず。
仕舞っていた雷ピラルクを出して、黄昏の炎を濃く全身に灯した。


しばらく。


響いた銃声とやって来た鉛を、ピラルクが飛び出して弾いた。
おでましか。


「どうもその節は、」

両手を上げてお辞儀しているにもかかわらず、
鉛が飛んでくる。火薬やナイフが飛んでくる。

ピラルクが高出力に放出する炎が私を包み守っている。
雷と黄昏の二段構造だ。

通りはしない。


「どうせならバレットよりブレッドをおくれよ」

「う゛お゙ぉい!防いでんじゃねえぞお!!」

「そのピラルクかってーんだよなー」

火薬を飛ばすはスクアーロ。
ナイフを投げるはベルフェゴール。

そして、イーラ。


「誰が、ひと月失せろと言った」


もしくはサタン。

「そんなこと言わないでくださいよ、ボォス
 この世を去るか否かの瀬戸際だったんですから」

黒い髪は逆立つこともなく、静かだ。
赤い目は鮮やかに暗い。



そして、遅れて投げられたレイピア。


帯電したそれは雷ピラルクの炎を貫いたが、黄昏の層で止めた。

全てを掴み、縋りつく炎だ。

電気さえ取りあげてしまえばその勢いは私の骨を砕くこともできないだろう。

いや、シルエットはレイピアだけど、電気傘だったね。

「……あれ、あなたは言葉くれないんですか?レヴィ様」

私の理解者はこちらを睨むだけ。


「やぁねえ、みんな怒っちゃってんも〜」

「守ってくださらないんですか」

「命が惜しいから守るのよ?守るために命は張れないわ」

「そりゃそうですね」

あ、ルッスーリアその背負ってるものの生死確認したいです。
桔梗。



よそ見をしてればXANXUSが殺気送ってきた殺気。
アーころさないでー。死にたくはないだろうー。

「グラ」

「はいなんでしょう」

「なぜ防ぐ?」

「ええ……」

まあ、私らしくないか。
甘んじて受けるのも楽しかったが、今はそれじゃない。


「残機ゼロだからですよ」


すべてが止まった。
急に。

殺気も、武器にかけた手も、責め立てる表情も、痛みを与える優越も。

それほどまでなるか。
塵。


「それを早くもっと必死に言えぇ!!」

うるさーい。

服こんなボロボロなのに言わなきゃわかんないかー。
胸ぐら破れてるときもノーリアクションだったから予想はしてたけど。

なんかいっそ全裸でも何の反応もなさそうだな。
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