キヒヒ!!

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おうち。

なんか予想外にも驚くほどいつも通りそのままでした。埃あんまりかぶってないのおかしい。

食器は片付いて冷蔵庫の中身とかさらってあってブレーカーしっかり落としてあって元栓も閉じられてて。

しかしだ。数日前ほどか。誰かが立ち入った形跡がある。

鍵かけてなかったから仕方ないにしても、空き巣ではなさそうだ。
金も財布も盗られていない。

もしかして書置きに気付いたのつい数日前?
でも複数回来た形跡があるからわからんなあ。

とりあえず寝ようと思った。
すや。




おは。
学校行っちゃうよ。

久しぶりに並盛制服を…と思ったがそういえば千種の血でダメにしちゃったんだっけ。
やべっち。一ヶ月前のランドに置いたっきりじゃん。
ちょワロ。

とりあえず薄い埃をかぶったクローゼット開ける。
一か月ぶりの御開帳〜〜。

「アレエ」

見慣れないけど見慣れた制服がありました。
このベスト。

ベストなんて買ってなかったのに、並盛ベストズボンYシャツネクタイ……とにかく一式入っていた。
誰が用意したんだろうか。

手に取ってはためかせてみれば、ひらりと小さくて黄色いものが落ちた。

おや、おやや。

ふわふわしたレモン色の小さなそれは埃などではなく、

「……」

羽毛。
つまりこれを置いて行ったのは……、

「ヒバたん……」

なんで!?


まあいいや。身支度してこれ着て学校だ。

朝練組と同じくらいの時間帯に登校。
この制服のこともあるし、雲雀さんが何かしら手を回してくれてることを祈って職員室へ。

こういうの緊張すると思ってたのに、少しも緊張しない。
それは、この町で誰にどう嫌われようとどうってことなく生きていける力がこの私にはあるから。
三次元のときと違って、周りに気を使い縋らなくとも、余裕で快適に好きなように生きられる!揺るぎなくだ!
これ以上に素晴らしいことがあろうか!

ところで雲雀さんは今夜帰ってくるんだったっけ。制服の礼しないとな

職員室の戸をたたく。
以下割愛。

みーーんな修行で出席してねーんだもん楽でいいわー。
それからやっぱり雲雀さんが手を回していたみたいで驚くほどすんなり。全日公欠扱いだってそんな馬鹿な。

雲雀さん大好きになってきたぞ!!

それにしても中学の授業は知ってることを学び直すみたいな逆に新鮮でこんな教えかたもありなのかとか教科書見てるだけでもう楽しいぞ!

久々に出席したときのクラスメイトの視線が怖い。なんていつかの三次元の話!怖くないぞ!好きなだけ見ると良いさ!!フハハハハ!!
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