キヒヒ!!

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さて。
帰ってきましたXANXUSの御前まで。

の前に。

ベルを運びたいです!!!!
つったら医務室まで同行させてくれた。
運ばせてはくれなかったが。

やっぱり酷い火傷と出血。触れれば張り付く焦げた肌と膿。じくじくと、濡れているのに熱く火照り脈打つ肌。

「火傷って、つらいよね。ベルフェゴール」

冷やしておかないと、ほんと痛くて焼けるようにちくちくして熱くて、ガンガンと殴られているような感覚までして。

「よくわかるよ」

進行形で施されてる手当を邪魔する気はない。
私は医務室前で待つレヴィの元まで歩いた。

彼と共に、いよいよXANXUSの御前。
原作に出てきた部屋か。
こちらに背を向けておいてある、大きな椅子に座っている。
背もたれに全身隠れてて、唯一見えるのは、地につく足のみ。

「ボス、連れて来ました」
「遅ぇ」
「申し訳ありませんボス。しかしこいつが」
「下がれレヴィ」
「……はッ」

あー行っちゃったレヴィたん行っちゃった。

「餓鬼。オレの前に来い」
「あ、はい」

「う゛お゙ぉい!!」

XANXUSの前についたところで間髪入れず入ってきたうける。

「ベルは勝ったぜ
 しかも明日の勝負はオレだ」

相変わらずの速足でズカズカ来るなあ。
これでイタリアに帰れるとかなんとか言いながら、椅子を通り過ぎていく。

「やっとおまえのくだらねぇお遊びから解放されるぜぇ」

んなこと言ってもXANXUS冗談通じないから…
飲んでたアルコール投げちゃったよ。ガッと割れたよ。
びちょびちょなスクアーロがエロティク過ぎてロマンチカ

「う゛お゙ぉい!!何だてめぇ…!!」
「文句
 あんのか?」
「くっ」

よけちゃうとムキになられてもっとひどい目に合うからねえ。
一度あえてクリーンヒットするのが被害最小限なんだよねえ

「……餓鬼、飢えたか?」
「ウェ?」

話を振られて驚き。

「いえ、特には」
「あ"あ!?いたのかぁ」
「いましたよ」

「……餓鬼。お前の欲しいものはなんだ」
「何ですか突然」
「勝手に定められたとはいえ、薄明に逃げられたとあれば、オレの名に傷が付く」
「ああ。なるほど……うん。ないです」
「なんだと?」
「特にないんですよ」
「……望むなら、そこのカスを奴隷として使わせてやってもいい」
「う゛お゙ぉい!?待てぇ!!」
「いりません」
「う゛お゙ぉおおい!?何だとてめえ!!」
「なあお前シャワーでも浴びてきたら?服シミになるよ」
「ああ!?何様だガキぃ!!」
「…失せろカス」
「なっ……!」
「二度も言わせるな」
「ぐっ…」

XANXUSに言われるとほんと素直だなあ。
ズカズカ退室していった。
かわいいなあ。

気配が遠ざかっていくと、おもむろにXANXUSが立ち上がった。
なにがはじまるんです?

「気に入った幹部、隊員。やるって言ってんだ……さんざ尻尾振っておきながら…いねえのか?」

顎を掴まれ、目を合わせられた。
これ好きだねXANXUS。

「いいや?ただ彼らは私のものでなくとも、充分に美しい
 私のものになったらきっとなによりなによりほんとなにより可愛く見えるのだろうが……服従が条件ならいらないかなって」
「……」
「私はもうあなたに服従しないよ。」
「なんだと?」
「おおコワい顔。
 大丈夫だよ、こりたとかじゃないし、情報漏らす気も無いから」
「……勝手にしろ。
 だが、薄明の役目だけは果たしてもらう」
「立候補したわけでもないのに…ずいぶんだこと」
「近くに立っているだけでいい。それぐらいのこともできねえのか」
「私にも人格はあるもんで。
 常に、ってわけにはいかないけど、それでいいなら」
「……思いあがってんな」
「別にあなたの前から消えてもいいんですよ?
 薄明から逃げられたあなたのDNA鑑定結果流しまくってもいいんですよ?」
「雌餓鬼が…ッ」

ううん、酷く良い顔をするものだ。
ああもう掴まれた骨がメシメシいってもう。

「…………首輪だ、餓鬼」
「ほ?」

顎突っ返された。
XANXUSは脇のテーブルの、下の方を指さした。

「拾え」
「えっと……?」

言われるまま指さされた場所にかがむ。
めぼしいものは何もないが、テーブルクロスをめくれば、それが隠れるように落ちていた。

手繰り寄せて立ち上がる。

「これですか?」

ヴァリアーのベルトだ。
しかしサイズは女性用。

「身に着けていろ」
「あ、ありがとうございます」

首輪かあ…
印の意味のそれならこの眼鏡もそうといえるなあ。

「普通に腰につけますね」
「それから、これもだ」
「……え、なんですかそれ」

XANXUSちゃんが近づいてくる。
あ眼鏡取っちゃやだ眼鏡かえしてだめ
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