キヒヒ!!

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さてさて今日の日付。これはそろそろやばみかと存ずる次第で。

いよいよ認めなければ。
私のせいだ。

私という変な女のせいで、XANXUSの審美眼と疑り深さを、評価を下げてしまった。
女に気を取られて贋作に騙される、なんて間抜けにしてしまった。

いけない。
これは非常にいけないことだ。

女に正されるような人ではない筈なのに。
しかしこれ以上彼の名誉を損害したくない。

「XANXUS様」

呼べば、彼はタンッと靴を鳴らした。
……なんだその返事のしかた!?猫ちゃんかよ!かわっかわいっ…かわ…オオオ……!

ってそうじゃない。

「先日からお召しになっているそのリング、割れてますよ?」

「……こういうもんだ」

彼はパキンとリングを分けて、そして戻して見せた。
……そうじゃないんだよ。

「XANXUS様。それ……お気付きです?」

「あ?」

「いえ。

 ……触っても?」

「好きにしろ」

投げ出された彼の手に触れ、リングに触れる。

熱い手だ。
人並みよりやや堅めという程度だが、骨組みがしっかりしている。

この手に抱かれた女は、どう感じたのだろうな。

そんな手を持ち、リングの繋ぎ目を探すようにカリカリと爪を立てる。

「片方だけ、随分と材質が違うんですね。見たことの無い金属だ」

「……はあ?」

「ん?」

無知を装い、首を傾げる。
九代目を見破ったと思われている私からこう言われれば、流石に疑念を持つだろう。

彼の視線がリングに注がれた。


そういえばハーフボンゴレリングの時点では炎灯せるのだろうか。
ハーフ状態でも両方高純度灯せるなら面白いんだろうなあ。

最後は一つに戻っちゃうから、ハーフを見ておくなら今のうちだ。

これはこれでパズルチックないい造形だよね。分けられるってところがなかなかどうしてシンプル&チープなギミックだけれど。
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