AKB48

□好きだから。 チョコバナナさんリク
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「ねーえー!あっちゃーんっ!」
「んー」
「ねぇ、まだゲームするの?長い!」

優子は、分かってない。

私がゲームをするのは、優子のその姿を見るためだ。

駄々をこねる優子は、とても可愛い。

「…んー…」

あ、ふてくされ始めた。

でも、正直、画面の向こうの世界も今いい所で離せない。

「…」

どうするか。

指を動かしながら悩む。

「…敦子さーん…」

…可愛いなぁ、優子は。

完全にいじけて、体育座りをする優子を見て、微笑む。

子供みたいで、構ってあげたくなった。

「…なに、優子さん」

スマホを放り投げて、優子の背中に抱きつき、腕の中に閉じ込める。

「…長いよ…」

そっと、腕に手を添えられる。

「…優子が、可愛いから」
「なにそれ」

優子のこめかみ辺りに軽くキスをすると、くすぐったそうに身を捩られた。

「ごめん、もう、しないから」
「そう言って、やめないくせに」

そうだよ。

だって、優子のいじける姿、好きだから。

性格悪いかな、でもね、ほんと、可愛いんだよ。

可愛くて仕方がない。
優子は、死ぬまで私のもの。

「ゲーム、面白いよ」
「私より?」
「…」

あざといなぁ、

そう、心の中でつぶやきながら、桃色の唇に顔を寄せた。

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