AKB48

□癒し
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今でも、あの背中を求めてる気がする。

「…たかみな」

あの、小さいけれど、大きな背中。

矛盾しているようで、矛盾していない。

「お、あっちゃん」

にかっと笑うあの顔も、大好き。
言えないけど。

「…ん、」
「え、なんすか」
「膝枕、」
「あ、あぁ、はいっす」

ひょこひょこと隣に来る。

その膝の上に頭を乗せる。

「…どうかしたっすか」
「…別に」

曖昧に返して、目を閉じる。

近すぎず、遠すぎず。

たかみなと私は、見えない糸で繋がってる。

「…あっちゃん」
「ん」
「頑張ろうな」

何を思ってそんなことをいうのか、そんなの聞かない。
聞かなくてもわかる。

「…うん」

撫でてくれる暖かな手。

その手のぬくもりに、深く、息を吐く。

無言で撫でてくれる手は優しくて、とても安心して、睡魔が襲ってくる。

「…眠るっすか?」
「…ん」

素直に頷いて、たかみなのお腹側を向く。

「…寝るまで、頭撫でてて」
「え、あ…はいっす」

少し驚いた顔をして仕方なさそうに笑うその顔。

その顔も、好きなんだ。

「…おやすみ、たかみな」
「おう」

何でもない会話。日常。

このゆったりとした君との時間が、日々の癒しになってくれるんだ。

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