進撃の巨人
□愛しさも、快感も、止まらない
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「ん……リヴァイ…兵長…?」
「……ああ」
酔いと眠りから覚めたばかりというのもあってとろんとしたナマエの瞳にリヴァイの顔が映る。
月が見える窓、見慣れぬ部屋の中、自身が横たわるソファ…と、不思議そうに順番に見ているナマエの様子をリヴァイは黙って見つめる。
ナマエが顔の角度を変える度月明かりが彼女の瞳に入り美しく、リヴァイは先程出したばかりだというのに勃起した自身から劣情による先走り汁が溢れるのを感じた。
当の本人は、先程自分が何をされたのかも今リヴァイがどのような状態なのかも全く分かっていないようだ。
「あの…ここ…何処ですか?」
「…何処だろうな」
「え…?」
「後で…教えてやる」
「ん……っ」
首を傾げるナマエの唇に口付けその柔らかさを堪能すると、リヴァイは隙間から舌を入れナマエの舌と絡ませる。
「ふぅ…ん…っはぁ…」
何度も角度を変え甘く絡ませ舌を吸い、リヴァイはその細い腰を片手で浮かせながらナマエのズボンを器用に脱がせ始める。
リヴァイの甘く濃厚な口付けと酔いで心も体もすっかりとろけているナマエにとって、ふわりと腰が浮き熱くなっている下半身が露出されていくのは快感に近いものがあった。
ズボンがソファの下へ落とされる音がし、ナマエの秘部に下着越しに勃起したリヴァイの熱が当てられた。
(や……っ熱い…!)
その大きさと熱さに、ナマエは背中を仰け反らせ顔を赤くする。
敏感になっているクリトリスにリヴァイの勃起した熱が当たっているのが快感で分かり、ナマエは小さな体を震わせ下着の染みは広がっていく。
「ひぁ…っ!リヴァイ…兵長…!」
「くっ……!」
ナマエのぐちゅぐちゅに濡れ始めた下着に押し付けただけで、リヴァイは快感に眉間に皺を寄せた。
先走り汁が伝い、ナマエの下着にも垂れ落ちる。
快感と興奮にリヴァイは息を乱しながらナマエの胸の下着も取りそのピンと立った敏感な蕾を口に含み舌で転がし時に吸った。
勃起した熱は、押し付けたまま。
ナマエは快感に身悶えながら潤んだ目でリヴァイを見つめ、その頭を両手で押さえ込む。
「あぁん…っ!へい、ちょ…おかしく…なっちゃいます…おちんち…ん…離してくださ…っ!」
「………っ!」
(こいつ…何て事言いやがる…っ)
ナマエから発せられた卑猥な言葉に、リヴァイは小さく舌打ちし胸から口を離しナマエへと顔を近付ける。
眉間に皺を寄せたリヴァイに真近で睨まれ、ナマエはハァハァ息を乱しながら涙ぐんだが、それはリヴァイが怖いなどではなく快感と羞恥心と生理的なものからくる涙だった。
リヴァイもリヴァイで、怒って睨んでいる訳ではない。
「ナマエ…てめぇは本当に俺を煽るのが上手いな」
「え…?ん…あおるとか…わかんないです…おちんち…離してくださ…っ」
「また言いやがって……まぁ…いい」
「やぁん…っ!あ…っ!」
羞恥心に顔を赤くするナマエの腰を片腕で浮かせたまま下着を少しずり下ろすと、ぐちゅりという音と共に透明の愛液が秘部と下着の間で何本も糸を引いた。
そのままゆっくりと下着を下ろしていくと透明の糸は柔らかく切れソファに垂れ落ちる。
興奮に赤く充血したクリトリスが愛液で濡れその上月明かりで照らされ、まるでリヴァイに見てくれとばかりに主張していた。
じっと秘部を見られている事が恥ずかしいのかナマエは顔を赤くしながら足を閉じようとするが足の間にリヴァイがいる為太腿でリヴァイの腰を挟むような感じになってしまい、困ったのか眉を下げながらもじもじと両太腿を擦り合わせるのだがそれも結局はリヴァイの腰を柔らかな太腿で刺激するような形になる。
「っ……チッ」
意図せず煽っている事に気付いていないナマエのこれ以上ない可愛らしさと…やはり先程廊下での出来事と同様ほんの少しの憎らしさに、リヴァイは眉を寄せながら微かに頬を赤くすると彼女のクリトリスを指で刺激する。
甘い声で小さな体を震わせながら快感にリヴァイの腰を太腿でぎゅっと挟み込み背中を仰け反らせるナマエに、リヴァイの勃起した熱は既に腹につきそうな程立ち上がっている。
(クソ……もう少し…慣らしてやりたかったが……)
クリトリスから手を離すとリヴァイは自身の腰を挟む柔らかな太腿を優しく広げ愛液をソファまで垂らしているナマエの秘部に勃起した熱の先端を当てた。
「?…ナマエ?」
「はぁ…はぁ…、…はぁ…っ」
「おい、大丈夫か?」
ふとナマエの様子に違和感を感じリヴァイが彼女を見ると肩で呼吸し涙を流しながらぐったりしており、先程のクリトリスへの刺激でイってしまったのかもしれない。
少し急ぎ過ぎたと、リヴァイはナマエの秘部から勃起した熱を離した。
「はぁ…はぁ…リヴァイへいちょ…っ」
「大丈夫だ…ゆっくりでいい、息整えろ」
リヴァイはそんなナマエを抱き締め、額に優しくキスを落とす。
口にしないのは勿論ナマエの呼吸を妨げない為だ。
ナマエはそんなリヴァイの腕の中で安心したように頷き呼吸を繰り返す。
体も小さく体力も少ない、どこを触っても細く柔らかく…あまり激しく抱いたらこの小さな体が壊れてしまうのではないかとリヴァイは時折心配になる。
しかしそんな小動物のようなナマエが可愛いのも事実な上、自覚なしにリヴァイを煽るような事をするので自制しようとしてもどうしても激しくなってしまう。
(………小せぇ)
腕の中にすっぽりと収まってしまうナマエの体を抱き締めていると、愛しさと劣情にリヴァイは意図せず勃起した熱をナマエの太腿に押し付けてしまう。
自分自身の浅はかさに舌打ちしたくなるが、リヴァイの腰はリヴァイの意思とは関係無くナマエの太腿に勃起した熱を擦り付けるようにゆっくりと動きだす。
甘い快感が、リヴァイの背中を仰け反らせ息を乱した。
「……っく……あ…っ!」
(クソ…ナマエ…お前を感じてぇ…)
愛しいからこそナマエを抱きたい、だが無理はさせたくないし大切にしたい…ジレンマだ。
自身の太腿に擦り付けられるリヴァイの熱を感じたナマエは甘い声でそれを受け入れていたが、暫しするとリヴァイの耳元に唇を寄せた。
「リヴァイへいちょ…もう…大丈夫です…入れてください…」
「何言ってんだ…大丈夫そうに見えねぇ…無理はするな」
「はい…でも…へいちょだって…無理してます…」
「……俺は無理なんかしてねぇ」
「してます…ずっと我慢してます…」
「……っそれは…」
リヴァイは眉間に皺を寄せナマエから顔を逸らした。
まさかバレていたとは…いや、当然かもしれない…これだけ盛っていれば。
ナマエはまだハァハァ呼吸しながらも、自身の秘部を人差し指と中指で広げた。
愛液で濡れた秘部が月明かりでテラテラと卑猥に光り、その光景には流石のリヴァイも目を丸くするしかなかった。
一見子供の手と見違えてしまうような小さな手が、自分に向かって女性器を押し広げ誘っているのだ。
その光景は不釣合いなのに月明かりに照らされどこか官能的で、リヴァイは思わず視界がクラクラするような気さえした。
「ん…ん…このくらい広げれば…リヴァイへいちょの、おちんち…ん…入りますか…?」
「………………」
…誘っているのではなかった、これは…入れるのを手伝ってくれるという事だろうか。
小さな入口を彼女なりに必死に広げ眉を下げながらリヴァイを見上げる可愛いナマエに、愛しさと劣情が頂点へ達したリヴァイはぐいっとナマエを抱き寄せるとその柔らかい唇に口付けた。
唇を離し、リヴァイはナマエの両膝の下に腕を入れその腕を細い背中へ回し抱っこするような形でナマエの体を軽々持ち上げた。
この体勢に驚いたのか、ナマエが元から丸い目を更に丸くしてリヴァイを見つめる。
そんなナマエの瞳に自分の顔が映っているのを、リヴァイもじっと見つめた。
「……そうだな…そのまま…入口広げてろ」
「あっ……あぁぁんっ!!」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら入ってくるリヴァイの大きな熱に押し出されたナマエの愛液がソファに飛び散り、同時に内壁がごりごり擦り付けられその甘い刺激にナマエは背中を仰け反らせて小さな体を痙攣させた。
そんなナマエを見つめるリヴァイも、待ちわびた快感に体を震わせる。
「……っナマエ…!」
「あんっ!リヴァイへいちょ…あん!ふぁぁ…っ!」
ナマエの蕩けるような中の温度、心地良く締め付けてくる吸着力、か細く甘い喘ぎ声、儚く可愛い表情…全てがリヴァイが腰を突き上げる原動力になった。
小さな体を抱き上げながらリヴァイが腰を打ち付ける度、ナマエの体が痙攣しびちゃびちゃと愛液がソファや床に飛び散る。
ソファは腰を振る度ギシギシと音を立てリヴァイの興奮を高め、月明かりはナマエの感じている顔を照らしリヴァイの腰を激しくさせた。
ナマエの後方には窓の外に浮かぶ月が見え、突き上げる度乱れるナマエの柔らかな美しい髪が月を隠しては現しリヴァイには神々しくも見えた。
快感から潤むナマエの瞳が…美しい。
「あんっ!へいちょ…へいちょ…っ!」
「ナマエ…っ………?」
喘ぎながら抱き付いてくる可愛いナマエを抱き締め、ナマエへの愛しさと劣情に大いに興奮していたリヴァイだったが……ふと違和感を覚える。
何処からか…視線を感じたのだ。
「………っ」
それは普通の視線ではなく、ねっとりと絡みついてくるような変態的な視線で…リヴァイは思わず鳥肌が立った。
そんなリヴァイの様子に鈍いナマエが気付く筈もなく、突然止まったリヴァイの腰が不満なのかナマエ自ら腰を振り可愛いくあんあん喘いでいる。
この視線がなければ、ナマエから求めてくれているというリヴァイにとって至福のひとときの筈なのに…。
(……まさか……)
リヴァイは鳥肌ものの視線を感じるドアの方を見ると、やはりドアが少し開いておりそこから何者かの顔が覗いていた。
この変態的な視線に…リヴァイは嫌という程覚えがあった。
(………クソメガネ………)
そこにはリヴァイの予想通りの人物が何故か真顔でリヴァイとナマエの様子をガン見しており、リヴァイは怒りから血管という血管が切れそうだった。
そんなリヴァイの様子にも、目を閉じあんあん可愛いく喘いでいるナマエは今だに気付かない。
ハンジは一枚のメモをドアの隙間からリヴァイに見せる。
『ワインはエルヴィンと私が全て飲んでおく、大いに楽しみたまえ』
そう書かれたメモと共に、ぐっ!と親指を立て、ハンジは始終真顔のまま静かにドアを閉めた。
メモの内容といい無駄な真顔といいイラつく親指といい…どう考えても自分をおちょくっているとしかリヴァイには思えなかった。
「…………(後で削ぐ…)」
「はぁ…はぁ…リヴァイへい、ちょ…どうしたんですか…?私…腰ふるの…ヘタですか…?」
「あ?いや…そうじゃねぇ。悪い、少し鬱陶しいハエがいたもんでな…」
体を震わせながら目を潤ませ見上げてくるナマエの頭を優しく撫で、その額に口付ける。
小さな体で頑張ってくれぐったりしているナマエをソファに寝かせ、リヴァイはナマエの上に覆い被さった。
柔らかな前髪をさらさら撫でるとそれにさえ気持ちよさそうに反応するナマエが愛しく、リヴァイもハンジのせいで止まっていた自身の腰を再びゆるゆると動かし始める。
「あんっ…はぁ…はぁ…私…ハエきらいで、す…っ」
「ああ…俺もだ……」
「…でも…あっ…リヴァイへいちょ…は…すきで、す…っ」
「っ…チッ…ハエと比べんな…天然が…っ」
「あぁ…っ!あん!へい、ちょ…はぁっ!んっんっ…や…っ!」
「…っく…!…あ…、…っ!」
可愛い煽りにリヴァイの腰も自然と激しくなる。
じゅぷじゅぷと融合部分の愛液が互いの性器で激しく混ざり合い気泡が立ち、快感に二人は体を痙攣させる。
ビクつくナマエのその小さな体の温もりを噛み締めるように抱き締めると…リヴァイはゆっくりと目を閉じた。
(愛しさも、快感も、止まらない)
2016.5.20