HelloWould!!!!
□第9話 新しい参謀
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元治元年十月ーーーーーーーーーーー
「あれ何?誰?」
「伊東甲子太郎。一刀流の免許皆伝らしい。」
「伊東さんは尊皇攘夷派の人間と聞いたが?よく新選組に身を連ねる気になったな。」
「長州の奴らと同じ考えってことか。そんな人間が俺らと上手くやれるのかね?」
「あの人絶対裏がある。てか見ただけで嫌いになった。」
「お前な見ただけで嫌いになるって。」
「伊東さんは学識も高く弁舌に優れた方ですよ。」
「げっ‼山南さん…。」
平助が近藤さんに頼まれて江戸まで行って呼んできた、伊東甲子太郎とかいう尊皇攘夷派の男が新選組に新しく入隊するときき左之さんと永倉さんと斎藤さんと総司と共に門の角から様子を伺っていた。そこにいきなり後ろから現れた山南さん。正直びびった。
「へぇーじゃあ山南さんは知り合い…」
左之さんが振り返った時には山南さんはこちらに背を向けて歩き出していた。
「山南さん最近ますます愛想ないよな。」
「あぁ、ここんとこ滅多に話もしねーし。まあもともと無駄口叩くような人じゃねーけどよ。」
「星川仕事だ手伝え。」
「うわっ‼今度は土方さんだ。また部屋で書類しごとですか?やりたくないなー。」
「つべこべ言わずにさっさと来い‼」
首根っこを掴まれてズルズルと引きずられる。
「ちょっ‼引っ張るな‼仕事したくないー‼助けてみんな‼」
みんながいる方に手を伸ばして助けを求めるが見えないふりしている。
「神流ちゃん。頑張って。」
総司なんてどこか楽しそうにしている。
「お前ら後で覚えとけよぉぉぉぉ‼」
「うるせぇ‼」
「いった‼」
叫んだら土方さんに頭を叩かれた。