HelloWould!!!!
□第8話 禁門の変
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元治元年七月ーーーーーーーーーーー
「会津藩より正式な要請が降った。長州制圧の為に出陣せよと。」
おぉ‼隊士達から歓喜の声が上がる。この世界にきて政治のこととか詳しくないからいまいち喜べない。隣にいた千鶴に耳打ちで話しかける。
「ねー千鶴。」
「なんですか姉さん?」
「会津藩だっけ?そんなに偉い組織なの?」
「そうですね。私も上手く説明はできないんですが新選組を預かっている組織ですね。」
「へぇー」
「星川君、雪村君、君達も一緒に行ってくれるか?」
「え?」
「神流はともかく、千鶴も⁉」
「そうです‼千鶴は危険すぎます‼」
「なにも戦さ場に出てくれと言ってる訳ではない。伝令や負傷した隊士達の手当てなどして欲しいんだ。今は1人でも人手が欲しい。」
「なっ‼」
「無理にとは言わん。行くか行かないかは自分で決めろ。」
「神流姉さん…あたし行きます‼」
「千鶴…」
千鶴は覚悟を決めた顔をしていた。この子の覚悟は本物だ。来るなと言いたいけど、こんな顔されちゃ言えない。
「千鶴俺たちの分もしっかり働いてこいよ‼」
「うん‼頑張るね‼」
「遊びに行くのではありませんよ。くれぐれも皆の足を引っ張らないように。」
「あっ、はい。」
「よっしゃあ‼いっちょやってやろうぜ‼」
「「「「おぉ‼」」」」