HelloWould!!!!
□第7.5話 ご褒美?
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「あの〜この見るからにとてつもない味がしそうな粉はなんでしょうか?」
「石田散薬だ。」
「石田散薬?」
「土方さんの実家で作ってるんだよ。」
「そうそう、切り傷打ち身に飲めばどんな痛みもぴたりと止まるは石田散薬‼そうそう飲んで長生きしようってね‼うあっ‼まっず‼」
「試してみるか?」
土方さんは拳を見せて平助を睨みつける。拳にオーラが出ているのは気のせいだろうか?
「うあっ‼勘弁してよこれ以上傷が増えちゃ洒落になんないよ。」
「「「はっはっはっ‼」」」
再び薬に目を向ける見るからに苦そう。
「あの〜。あたしは特に怪我もしてないので飲む必要はないですし、なんか見ただけで体がこの薬に対して拒絶反応を起こしているので飲むのやめとき…」
「飲め。」
「………………はい。」
命令。上司命令だ。目が、目が怖い。これ飲まなかったら殺られる。どっちにしろあたしには悲惨な末路しかない。どうにもならないと思った私は緑色の粉薬を口に突っ込んだ。
「げろまず‼うぇぇぇぇぇ‼この世の物とは思えないよ〜。」
「お前も試すか?」
「へっ‼あたしに物理攻撃は効かないですよ〜だ‼」
ビシャッ‼
水が飛び散ると神流の頭は原型を留めていなかった。
「うわっ‼お前こんなところで能力使うな‼」
隣にいた平助に怒られる。ポンッと音がなりそうに神流の頭は再生した。
「拳骨してきたのは土方さんです。私は何にも悪い事してないです。」
「挑発したのはてめぇだろ‼」
「その挑発に乗ったのはどこの誰だか…」
「あぁ?今なんていった?」
「いえ、何も言ってませんよ。あ、身の危険を感じるのであたしは部屋に戻ります‼」
「あっ‼てめぇ待ちやがれ‼」
「待てと言われて待つ馬鹿いませんよ」
バリバリドダガシャンガラガラ。待ちやがれ‼怒号と襖が倒れる音や廊下を走る音が盛大に聞こえる。
「土方さんも神流も何らかんら言って仲良いよな。」
「土方さんなんて完全に神流ちゃんに踊らされてるし。というか神流ちゃんが土方さんの扱いに慣れてるんだろうな」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼神流の女とは思えない断末魔が屯所内に響き渡る。それを聞いた幹部たちと千鶴はあぁ、神流無事成仏してくれと心の中で手を合わせて合掌するのだった。