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□目に映るもの04
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「じゃーん!!」



『・・・??』



優子が出した箱に注目するラッパッパ
そこには優子が大好きなたい焼きが人数分入っていた



「今日はな!!
お前らにも分けてやるありがたく食え!!」




(うわーでもそれ・・・)




「いいんですか優子さん??」




「何かいい事あったんすか??」




「おう!! でも秘密な〜(笑)」



サドとシブヤの質問に
ニヤニヤしながら答える優子



「じゃあ、私これ〜」




「メロンパ・・・「食えゲキカラ!!」・・・えー!!」



(・・・汗
最後に取ればいいか)




「名前、お前はこれな」




「優子さん・・・私だけ固定??」




「お前は特別な!!」


満面の笑みでまだ温かいたい焼きを渡される


「おーっし皆持ったな??
せーの・・・」



ーーーパクッ モグモグ・・・



『ごはっっ!!!!』




「辛っっっっっ!!」




「うっえ・・・ヤバい・・・」




「アハハハ!!!! からーい」



ゲキカラ以外のメンバーは
口を抑え顔を顰める
唯一ゲキカラはテンションが高かった



「ゲキカラさんは辛いの好きなんですね」




「げほ・・・
そういう名前は平気なのか??」




「味覚が無ければ辛さも分からないので
辛いのは気付いていましたけど
言ったら優子さん怒るかなって

ブラックさん大丈夫ですか??」




「さすが名前!!
たい焼き屋のおっちゃんに
手伝ってもらってな!!」




(だから嬉しそうだったのか 笑)




「優子さん、酷いですよ・・・」




「お前ら退屈そうだったからな〜」



豪快に笑う優子さんを眺める
ラッパッパの面々は呆れたような
どこか嬉しそうな顔で眺める



「今度は・・・」




『もう、大丈夫です!!!!』



優子以外の声が揃い
優子は不満そうに何でだーと叫ぶ
和やかな雰囲気が目に映っていた







「名前〜 一緒来て〜」


トイレのついでに飲み物を買いに行こうと
誘われついて行きトイレの外で待っていると
廊下の方から視線を感じ顔を上げる



「お前何してんだ??」



「知り合いを待ってて・・・」




「俺以外に男いたんだな知らなかったわ
あ、俺D組の学ランお前は??」




「C組の苗字 名前だけど
あの男じゃ・・・」


ーーー♪♪

「あ、わり・・・もしもし??
あぁ、今出たとこだ」


悪いもう行くわとジェスチャーを送り
走って行っていく背中を見つめ
今度ちゃんと伝えないとなと頭を掻いた
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