奔放自在な夢

□2話
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ヅラさんに会い、話をしようということになり
連れてこられたのは北斗心軒というラーメン屋

白いペンギン_エリザベスは見張り?のために外にいる

ヅラさんは女店主の幾松さんとは親しげなのだが…


「ヅラさん、ここラーメン屋だよね?

なんで蕎麦食ってんの!?」



私はラーメンを食べているのだがヅラさんは何故か蕎麦を食べている



「ヅラじゃない、桂だ

俺の好物は蕎麦なのでな」


そういう問題じゃねー、というツッコミをするがかわされる


「それよりマリカ、二年間何をしていた?

何故江戸にいる?」


「二年間…ってことはそれ以前のことは知っていると、

辰馬さんにでも聞いたの?」


「ああ、この前会ってな

…質問に答えてもらってもよいか?」


とヅラさんはズズッと麺を啜った


「あ、うん

ついこないだまでは京で仕事をしていたんだ」


ゴフッとヅラさんが噎せる

私が何者か大方知っているからだろう

私は続けて話す


「やるべき仕事が片付いたので旅のついでに江戸に来たんだよ

江戸に来た理由は他にもあるけどね」


「他に?」


ヅラさんは、はてなを頭に浮かべる


「うん、ちょっと会いたい人がいてね

人探しのようなものだよ」


「誰を探しているのだ?」


「えーと…確か……





徳川茂茂……っていう人なんだけど…」


と言ったところでヅラさんと幾松さんがブッと吹き出した

…誰?という反応ではないからどこにいるか知ってるのだろう


「ヅラさん、知ってるなら連れてってよ!」


「ヅラじゃない!桂だ!

そ、そそれはだな…」


_ドカァァン、とヅラさんが喋ろうとしたタイミングでエリザベスが店の戸と共に店の中に吹っ飛んできた

エリザベスには刀が刺さっている


「エ、エエエリザベスどうした?!何があった!?」


とヅラさんはエリザベスに駆け寄る

…と


「かぁぁつらぁぁぁ!」


という声共に弾丸のようなものが飛んできて、

それをエリザベスがプラカードで跳ね返し、

外にあったパトカーが燃えた…のを見ながらラーメンの汁を飲み干した


「幾松さん、ラーメン美味しかったです

また来るよ!」


「そうかい、ありがとね」


と挨拶をしている間にヅラさんが


「チッ、真選組か」


と呟いたことに気づいた

真選組か…面倒だ


「幾松さん、裏口借りてもいいかな?」


「構わないよ」


と言われ裏口から出ようとしたとき


「マリカー!」


と呼ばれ名刺のようなものを渡された

万事屋…銀ちゃん?


「そこに行け、人探しでも何でもやってくれる

ではさーらばー!」


と言って足早に去って行った


銀ちゃんってどこかで聞いたことあるような…

とりあえず行ってみようと思い頭にターバンを巻いて出発した
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