奔放自在な夢
□1話
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隣の女性は京の都に住む貴族のお嬢様で、名前は東雲美子ミコさん
なぜ誘拐されたのか
私が寝ていた間に拐った男達が話していたことを事こまやかに教えてくれた
まず、拐った男達は攘夷志士で私達を誘拐した理由は2つ
一つ目は動きを掴んでいるであろう警察に対する人質
二つ目は人質としての役目を果たした後は攘夷活動の資金源として吉原に売り飛ばすため
二つ目を聞いたときさすがにいらっとした
そして私の中で彼らの処刑方法が確定した
幸い金属器はそのままだったためいつでも脱出できるが
折角なので江戸まで乗せてもらおう
ご飯も一応貰えるし
日も落ち暗くなった頃
「人を売ってまで国を変えたいものなのでしょうか…?」
と美子さんが聞いてきた
「いや…金がほしいだけだとおもうけど…」
「え?」
「国を本気で変えたいならばそのようなことはしないし
こんなことをするやつは所詮その程度
たいしたことはできない
第一、金がなくても手順を踏めば国ぐらい潰せ…」
___ガタンッ
と馬の鳴き声と共に馬車が止まる
馬車に乗っている女性達がざわざわとし始める
荷台の入り口から男が入ってきて
「お前が来い!」
と腕で首を絞められ外に引きづりだされた