星のばら

□Longing
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勝利side

それは憧れ?

そう聞かれれば運が良い。

勝利くんて、アッチ、、?
そう言う人だっていたんだから。

優しくてかっこいいお兄ちゃんが、いつの間にか手に入れたい人になっていた。
ファンのみんなから見れば、同じグループで距離が近いって思うかもしれないけど、隣に立つ健人くんは、あの頃の僕にとっては遠くて、遠くて、ずっと背中しか見えなかったよ。

「健人くん」

そう消えるような声でつぶやけば、

「ん?勝利どした?」

って僕だけに向けられる視線。

まぁ、それは今もだけどね。
あ、むしろ僕の存在が健人くんの視線を一人占めしちゃう感じかな。

健人side

勝利の寝顔が好きだ。

それに横顔も好き。儚く上を向いたホーリーエルフ勝利も好き。

好き。好きなんだけど、LOVEの他に憧れもあった。

それは俺が東山さんに憧れてるのと似た感情。

俺には絶対にないものを勝利は持っている。完全なる美の中にある不完全さ…俺も言っててよく分かんないけど。

「健人くん、健人くん」

あの頃の勝利は完全に子犬。最強にかわいい。かわいいんだけど、それ以上の感情はなかった。正直。

なのに、最近の勝利くんは本当に困った。セクシーさなんて増しちゃって。

…これは俺のせいかな!笑
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