黒魔女さんnovel
□鈍感すぎな黒魔女さんと黒魔法使いさん
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大形くんサイド
「じゃあ、日曜日の午前10時に迎えに行くんだねぇ。」
どうしよう、言ってしまった。
ママさんが遊園地の優待券をくれたのだが、誰かと行って来いと言われた。
黒鳥さんを誘ってしまっていいのだろうか。
そう思いながら聞いてみたら笑顔でokを出してくれた。ずるい。
家に入ると桃がにやにやと笑ってた。そう、黒魔法をかけて今の状態にしたのは桃なのだ。
「良かったですね、お兄ちゃん。お姉ちゃんとデートできますよ!」
待って、デート?
「そうですよ、デートです。お姉ちゃんは絶対気付いてないでしょうけどデ・ー・トです!」
「デートじゃないねぇ。お出掛けだねぇ。」
すると、桃がため息をついて、
「どっちも鈍感なんですね。」
と、言った。