銀魂
□【近土】ムラムラします、じゃねぇだろ!?
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荒い声で、余裕がなさそうで、
風邪なんじゃねぇかって思った。
そしたら、毎月のように聞く言葉。
「トシ……ムラムラ、します」
【 ムラムラします、じゃねぇだろ ! ? 】
「は……? なに言って――――」
「本気なんだ。トシ、お願い」
この人のムラムラ頻度、どうにか出来ねぇのか。
毎月毎月。酷いときは二週間に一回は言っている。
そりゃ、男だから仕方がねぇかも知れねぇけど、
自分で処理するとか……俺を毎回巻き込まないでほしい。
別に俺はそんな気分でもねぇのに無理矢理させられたり、
近藤さんだから許しているが、毎月は流石にキツい。
……て、それって男としてどうかしてんな。
近藤さんの言葉に困っていると、
近藤は俺に四つん這いで近づいてくる。
それを見て、俺も後ろに後ずさりをする。
「トシ……トシ……お願い」
「駄目だ! 今はまだ書類が山ほど残っている」
「……じゃあ、終わったらいい?」
「終わる程の量でもねぇし、今日は気分じゃねぇ」
伸ばしてくる手を除けて、
迫って来る近藤さんの腹を足で押さえる。
近藤さんは当たり前だが、いい顔はしていない。
尖らせた口を仕方がなく開く。
「ねぇ、トシ。最後に抜いたのいつ?」
「…………近藤さんとしたとき」
「じゃあ、尚更――――」
「駄目ったら駄目だ! アンタが止まんなくなるだろ」
後ずさりをしていると背中から鈍い音がし、
痛みが身体中にじんわりと残った。
振り返れば後ろは壁。
近藤さんも迫るに迫って俺の股に膝があって、
右手で俺の頬を撫でる。
「じゃあ、キスだけ」
「駄目だ」
「ぅう……トシーっ」
「ちょっ……」
キスを拒むと、頬を舌で舐めてくる。
犬に舐められているみたいで、くすぐったい。
顔を両手で退けようとするが、
断然近藤さんの方が力が強く、敵うはずもなかった。
「ん〜……」
「くすぐってぇよ、近藤さ……うっ」
頬をくすぐっていた舌はぬるりと移って耳に移動する。
以前に舐められたことのある身体が気持ちよさを思い出す。
ピチャピチャと水音が耳から身体へ響き渡る。
そのいやらしい音に身体が震えた。
「トシ、しよ?」
「……近ど、うさん……止めろって」
「トシ……トシ……」
「うぁ……んんっ」
口を開けた隙に舌がすかさず中に入り込んでくる。
慌てて舌を奥にやるも、
上唇を噛まれ、怯んでいる俺に無理矢理交わらせてくる。
噛まれた唇はジンジンと脈を打ちながら、
口内は血の味で染まっていった。
しばらく息が吸えず、近藤さんの肩を何度も何度も叩き、
やっと解放される。
解放されたときには呼吸が荒くなって、
肩で息をしていた。
「ねえ、トシ。良いだろ?」
「はぁ……んっ……駄目だっ……」
「……じゃあ、俺がトシを気持ちよくさせてやるよ」
「はあ!? ちょ……っ、なにやってんだよ!」
「トシ、キツそうにしてるから」
顔を俺のズボンに向け、チャックを開ける。
出てきた俺の肉棒は普段の倍の大きさになっていて、
ズボンから飛び出るように外に出た。
外の冷たい風がふわりとかかると、それだけで身体が疼いた。
「トシ、おっきいね? なにもしてないのに、もうガマン汁でてるよ」
「……っ……もう、止めろよ……」
尖端から濡れている汁を近藤さんが舐めとる。
頬を舐めたときのように細かく舐めたあと、思いきりしゃぶりついた。
口内に入れただけで、背筋から熱が伝わっていく。
口を動かしただけで、既に限界をむかえそうになる。
「う……んっ……んどさっ……イくからもう……やめ……っ」
「はひていいよ」
じゅぶじゅぶと卑劣な音が耳を刺激する。
限界を迎えた俺は天井を見上げ、全身の力が抜ける。
足をだらしなく広げているが、どうも戻せそうもない。
朦朧とする中近藤さんを見ると、ゴクリと喉を鳴らし、
指についた液をペロりと舐めた。
「は……っ……汚ぇ……」
「トシ、イクの早かったな。……やっぱりトシも溜まってるじゃねぇか」
「んっ……」
再び唇を重ねる。舌を交わせば、
目を細めるほどの渋い苦みが口一杯に広がる。
気持ち悪いもの、飲みやがって。
「トシ……入れていい?」
「……どうせ……っ……言っても聞かねぇだろ……っ」
「わかってるじゃねぇか」
にやりと口角をあげると、
俺の太股に一度キスを落としてから穴に指を入れる。
力が完全に抜けた俺は、近藤さんに委ねるしかなかった。
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