EXO庭園物語

□学校は綺麗で汚く儚い
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翌日の朝、担任ではなく
パク先生が教室に現れた




「あれ、ジュンミョン先生は?」

とジョンデが聞くと

「ジュンミョン先生は今電話中だから
代わりに俺がホームルームとテスト返却します」





ぇぇぇぇぇぇぇっと大ブーイング。




皆、なにがそんなに嫌なの?




俺はちょっと嬉しかったりする


俺ほんとはキム先生じゃなくてパク先生がよかったなんて学年末の今更思ってる




「じゃぁ、テスト返却します
数学、現代文、日本史、英語、物理の順に並んでるから裏返しのまま出席番号、前からとって。」


教卓に並べられた裏返しのテスト用紙。



裏にも名前が書いてあるから
とり間違えがなくて効率的だ



でもパク先生に返してほしかったかも。



等の本人はテスト用紙の前で仁王立ち。



ギョンスがとり終わったから
次は俺……



「あ、物理で成績悪かったやつ、このまま居残りだからなー」



チラッと俺の目を見たあとに言いやがった




くそ、いじめかよ




そのあとも、
俺がとり終わるまでニヤニヤしてた



なに考えてんだか。





席に戻ってテストを見ると
78、82、66、92、とまぁまぁな点数なのに対して物理は



「0点か。」

「ヤー、ギョンス、勝手に見るなよ」

「見たって減るもんじゃないんだからいいじゃん。てかもう減らないし。」

「それ酷いよ、ギョンシュ」

「ベッキョン、その呼び方やめてよ
気持ち悪い」


おぇーなんて仕草をされる始末。





「とり間違えないなー。
今回、学年での最高得点は98点。
最低得点は0点。」

どちらもこのクラスからだ。
と告げられるとキャッキャしてる奴多数。

多分、お前らじゃなくて
俺のとなりのドギョンス君が98点なんだと思う。眼鏡かけ直したし。




「40点無かった奴は……
このクラス一人か!」


凄いなぁ…なんて言われたら
俺、段々惨めになってくる



「誰その一人www」


ジョンデ、お前あとで覚えとけよ…






なんだかんだ言いながら
ホームルームは終わり解散した




皆、卒業式まで休みか。





俺はこれから補習だよ…











辛いものとばかり考えてた
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