EXO庭園物語

□学校は綺麗で汚く儚い
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教師チャニョル×生徒べく



学年末考査の最終日。
やっとこのダルいテストから解放されると思うと嬉しくて。

今日が終われば
テスト受け取ってからは
終業式まで休みだし。


一番最後の教科が何だったかを忘れてたからこんなに浮かれてたんだ。








「ベッキョンは勉強したの?」



隣の席に座るギョンスが眼鏡を光らせて聞いてくる


「は?何の?」


「何の?って……
パク先生のテストだよ?」




パク先生のテストだよ?
パク先生のテストだよ?
パク先生の……





は……やらかした。



完璧やらかしたよ。





パク先生の物理学のテストは

毎度毎度難しくて
頭の良いギョンスでさえも
100点をとったことがない


馬鹿な俺が
良い点数をとれるわけもなく。



物理学のテストは
期末考査と学年末しかなくて、

中間考査ではないから
完全に存在を忘れてた





「その顔は忘れてたんだね、
まぁ、頑張りなよ」


そう言い放って前を向き直したギョンスを見つめたところで
テスト開始のチャイムがなった










地獄の一時間が始まる







どんな角度からテスト用紙を眺めても
全く答えが出てこない





んーって唸り声をあげてる気分で
モゾモゾしながら
1時間テスト用紙とにらめっこして

テスト終了のチャイムが鳴った







テスト用紙に書いた字は


名前と俺の好きな数字と俺の誕生日と
あとパク先生のあだ名だけ。





テスト用紙を提出して
ギョンスと一緒に教室を出た





「ベッキョンできた?」

「俺ができるとでも?」

「だよね。」

「うん。ギョンスは?」

「ううん、今回難しくて。」




とかいいつつ、
こいつは多分90点はある。




「ベッキョン追試なんじゃない?」


「多分、てか絶対。
だって名前しか書いてないし。」


「どんまい。」

「ん。」










「じゃぁね、また。」




手を軽く振ってギョンスと分かれて
俺は一直線に家に帰った







追試が免れないのはわかってる




ほんと最悪だわ。



だって、
追試前に授業受けないといけないんだもん。




あーぁ。



俺の大事な休みが…………











ーーーーーーーーーーー

CYside


テストの答案の採点なうだよ←




俺の作ったテストを
皆は難しいと言うけど、

これ、

ほとんど教科書に答えのってるんだけどなー……




まぁ
たまに意地悪な問題出すけどさ。





でも、






ここまで低い点とらなくても良いじゃんかよ





特にビョンのクラスは最悪。
学年で一番平均点低いしさ。



てかその原因は



ビョン ベクヒョンの


0点のテストなんだけど。





よくもまぁ
名前と落書きだけで。





なめてんのか、あいつは。

ちょっとは叱るべきなのかな、、、
このままじゃ単位落とすし。





優しい優しい俺は(←
ビョンの家に電話した




ーもしもし、ビョンです。



「こんばんは、
ベクヒョンさんのお母様でいらっしゃいますか?
英工曽高校の物理学の担当をしております、パクチャニョルと申します」


ーあら、先生?
やだべくちゃん何かやらかしたの?




電話越しに
はぁ?って声が聞こえた

その声はベクヒョンか。




ー先生、電話ありがとうございます
うちのべくがご迷惑をお掛けして…





「いや、そんなんじゃなくてですね、」



テストの事をつげると
謝り倒され、ベクヒョンの声に変わった




ーもしもし


「先生、俺のテストみた? 」


ーうん、ってか、
見た?じゃないから。追試だからね。


「だと思った。
ねぇ先生、ダメ?」


ーダメって?


「追試受けなきゃダメ?」


ーダメです。
明日、テスト返却したら
そのあとから補習授業な。




えぇーっと不満の声のあとに
渋々だけど了承の返事を受けた




そんなに嫌ならちゃんと勉強すればいいのにさ。




電話をきって
また採点を始めた
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