なんでだろう、涙が(ヒロアカ)

□学級委員決めます
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お父さんは珍しく、家に帰ってきていたので、一緒に登校する。
家はお父さんによる合理的考えのため、学校からとても近いので、歩いて学校に向かう。足の長さの都合上、私の少し前を歩いていたお父さんは立ち止まって、げっと声を漏らした。


朝早くに学校来たにも関わらず、マイクやらカメラ持ってる人たちが校門の前にすごいいる。ついでにマイクとはプレゼント・マイクのことではない、あのカラオケとかにあるマイクである。

「なにあれ、どうしたの?」

「オールマイトのせいだな……」

お父さんが不機嫌を隠さず舌打ちしている。

「おい、七瀬、先行って来い」

「え、何で!お父さん先行けばいいじゃん!お父さん、ここの教師でしょ」

「生徒の意見の方が聞きたいだろう」

「何でメディア側のこと思いやってるの?」

そう言ったら、お父さんは一つため息を吐いて片腕を出した。

「じゃんけんで決めよう」

「意地でも俺が行ってやるって言わないんだね。負けた方ね」

お父さんはパーを出す傾向が高いから、ここはチョキ!
 げ、今日に限ってお父さん、グー出してきたよ。

「俺の勝ちだな。よし、お前行って来い」

「違うよ、お父さんが行くの。私負けた方が残れるって言ったじゃん」

負けた方ね、としか言ってないけども。お父さんがじとーっと私を見ている。

 「お前口から生まれきたんだろうな。誰に似たんだか」

 「・・・お父さんじゃないかな!」

お父さんはふっと笑った後、マスコミの中に飛び込んでいった。きっと小汚いおじさんだと思われているのだろうな、と思いながら、その背後をこっそり私は疾走したのであった。
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