なんでだろう、涙が(ヒロアカ)
□ヒーロー基礎学
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少し早起きしたので、早めに教室に向かう。予習しておこう。
かなり早く来たと思ったのに、飯田くんはもう席についていて、挨拶すると大きな声で返ってきた。早起きだな。私もお父さんも朝に弱いから、普段の登校時間は朝礼の10分前だ。
自分の席に着きカバンを置くと、机の横にキリッとした表情の女の子がやってくる。
「体力テストで一位の…八百万さん」
確か推薦入試の合格者?だったはず。
「相澤さんですよね」
「あ、敬語なしでいいですよ」
「・・・私のは癖で、相澤さんこそ敬語じゃなくて大丈夫です」
なんかコミュ障の会話って感じ。ぎこちない感じで話している。
何とか笑みをたたえて、彼女を見上げる。
「わかった、よろしくね。八百万さん。あ、百ちゃんって呼んでいい?私は七瀬って呼んで」
馴れ馴れしかったかなという私の不安とは裏腹に、彼女は綺麗に笑う。
「構いませんわ、よろしくお願いします。七瀬さん」
伸ばされた手に握手を返す。
友達一人目ゲット!よっしゃ、お父さん、やったよ!嬉しい、すごくない!?
午前中は必修科目、英語などの普通授業を行う。マイクが普通に授業してて笑った。
ごめん、マイク。よく家に遊びに来てくれてありがとう。なんで普通に喋ってるの?いつものハイテンションどこ行ったの。yeah!は何処へ。
普通に喋っているマイクが面白くて仕方がない英語の時間と眠たくなってしまう国語の時間を超えて、お昼休みだ。
大食堂でクックヒーロー、ランチラッシュによる安価で一流料理が頂けるのだ!マイクから聞いたことある、超美味しい料理ってこれですね!!
「七瀬さん、一緒にお昼頂きません?」
「うん、たべよ!」
一緒にお昼って、青春みたい。嬉しい。
笑顔いっぱいで返事をしたら少し笑った百ちゃん。可愛すぎか。