なんでだろう、涙が(ヒロアカ)
□敵襲
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13号先生に連れられ、みんなで避難を始める。
すると、不意に前方に見覚えのある黒い霧が集まっていた。
「させませんよ」
突如した声に皆が身構える。
「初めまして我々は敵連合。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴、オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
その場にそぐわないほど丁寧な挨拶。ゆらりゆらりと左右に体を揺らしながら徐々に彼は近づいて来る。
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが、何か変更あったのでしょうか?まぁ…それとは関係なく…私の役目はこれ」
黒い霧が動く前に13号が先手を打とうとした。しかし、二つの影が更に速く前に出た。
爆撃で砂埃が立ち、周りがよく見えなくなる。
かすかに黒い霧が何かを言うのが聞こえる。
あの2人の影は爆豪くんと切島くんだと気がついたときに、13号の鋭い声が聞こえた。
「ダメだ、どきなさい二人とも!!」
生徒たちを 散らして 嫐り 殺す
みんなが黒い霧に飲み込まれて行く。驚いた表情の彼らがこちらに手を伸ばすのを必死に掴みに行く。
でもその手はただ空を切っただけだった。