☆アメバで作った短編
□来冬×伊織
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伊織side
春の桜の並木道に2人の影があった。
微かに聞こえる話し声、桜風がその声を消している
来冬side
「ねぇ、もう三年だね。」
「そうだな」
俺達は、この春で中学三年になる。こいつ(舞哉)と付き合って、一年半になる。俺がこいつに告白した。ちょうどこの並木道が落ち葉で色づいてた頃、顔を真っ赤にしながら告白した。
「ねぇ、高校どうするの?」
「さぁなぁ、京都に行くかもなぁ」
ここは、東京。ここから行くとしたら京都は私立しかない。
「じゃあ、寮生にするの?」
「そうだな」
「どうして、俺と離れたがるの?」
「違うんだ。来冬といると、理性が保たないんだ。」
「いいじゃんそれで。」
これは、偽り。舞哉は、絶対違うことを思っている。
俺の成績はいつも、下から数えた法が早い。でも、舞哉はいつも成績は上位。だから、どんな学校でも受けれる。それが嫌で嫌で離れるのが嫌でいつも嘆いていた。それも、もう終わりた……
「ねぇ、俺達、別れようよ。俺が最初に言ったのが悪いけど、俺と舞哉じゃあ釣り合わない。」
「ばいばい」
並木道を、走り抜けた。
伊織side
彼は、並木道を走った。
彼は泣いていた。涙がポタポタと乾いた地面に落ちて行く。
何も言えない僕がただ見守ることしか出来なかった。
彼らの間に生まれた。愛は、まだ冷める事
を知らない桜風が、2人の間に吹き付ける愛は冷めることを知らない