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管理人達によるリレー小説(なり茶)掲示板です!
CPは色々節操なく

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12/26(Tue) 21:54
朱音

……次の日の朝、やはりサボが目を覚ますとエースは横には居なかった。

「…ふぁ〜、やっぱり寝過ぎなのかな?俺って」

そう呟いて、寝室を出て居間に行く。すると今日はご飯の炊けるいい匂いがする。

「…あ、おはよう…サボ///その、今起こしに行こうと思ってた///」
「あ、あぁ」

エースがなかなか目を合わせてくれない。最初はあんなにニコニコ笑顔で声を掛けてくれていたのに。どこか寂しく感じるのだが、エースの頬が赤いのは自分のことで照れてくれていると、思うとこっぱずかしい気持ちになった。

「今日はパンがねぇから飯炊いたから食えそうか?」
「俺は構わねぇよ?」
「って、サボ近けぇよ!」
「相変わらず、美味そうな血だな〜って、思ってよ」

サボがエースの項を嗅ぐ。汗がたらりと頬を伝う。

「今日はバイトがあるからまだ吸うなよ!///そ、それとまだシャワー浴びてねぇから匂いを嗅ぐな!」
「エースはいい匂いだ」

だーかーらー!と、言ってサボに溝内に肘鉄を喰らわせる。サボはゴホッと咳き込み、溝内を抑える。

「今日は朝早く目が覚めたから肉じゃが作ったから、食べるぞ!」
「解った、解った」

居間に並べて食べようとならべた

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12/28(Thu) 19:03
続)
妹八

「いただきまーす」
「いただきます」
2人手を合わせて食べはじめた。
少し食べ進めるとエースがぽつりと言った。
「…と、そーいえば、サボは吸血鬼だから、こーゆー普通の飯って食ってもいいもんなのか?」
箸の先だけ咥えて上目遣いでサボの様子を伺っている。
そんな仕草に一瞬胸をつかれて、口の中の人参を丸ごと飲み込んでしまった。
「っ、…あぁ、俺は全然食える。ただ、それを活動エネルギーとしては吸収できねぇけど…そこはやっぱり血ぃ飲まねえとダメみたいだ」
昨日の、街中で体調を崩した自分の姿を思い浮かべて面目なさそうにサボの眉が下がる。
「そうなのか…」
「吸血鬼も、今や純然たる吸血鬼一族なんてそうそういねえからさ」
話をそう締めくくってけらりと笑った。
「じゃあ、俺はサボのために、肉食って蓄えておくわ」
「!」
エースが箸を置く音がして視線をエースに戻すと、サボの目にエースの笑顔が映った。
笑うエースの白い歯が光ってなんだかたくましく見える。
「………、ありがとう…」
照れくさいから俯いてしまったけど、口の中に広がったしょっぱい肉じゃがを噛み締めた。

「(…幸せすぎる…)」

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12/28(Thu) 22:26
朱音

「朝から、少し食い過ぎたな…」
「飯、3杯も食えばそうだろ」

苦笑する、サボ。エースも「だな」と、言って苦笑する。そしてエースがシャワーを浴びに風呂場に行く。すると……

「あ、サボもシャワー浴びるか?」
「え?あ、あぁ…エースの次にな…」
「一緒に浴びるか?」
「えっ!!」

エースの提案に驚くサボ。そんな事許されるのだろうか?本心では入りたい入って出来ればそのままスることまで出来たらどれだけ良いのだろう?
しかし理性が黙っていない。まだ渇きから助けてもらって半日も経っていない。

「い、いやいやいやいやいいって!」
「何そんなに焦ってるんだよ?」
「そ、その…」
「何だよ?」

ずずずいっと、エースがサボの顔を覗き込んでくる。可愛い、吸いたい、襲いたい。色んな思いが頭の中に広がって混乱してしまう。

「風呂場で吸いたくなったら歯止めが利かなくなりそうなんだよ!」
「…わ、解ったよぅ…」
「……煽ってくれるな」
「悪ぃ!でも欲しくなったら言えよ?流石にバイト中は無理だけど」

ニカッと笑うエースに込み上げて来る欲に勝てるか解らずいつか負けると確信を持てるサボだった。

「今日は10時からバイトだけど、サボも来るだろ?」
「…えっ……あ、うん」

そしてエースとサボはシャワーを順に浴び、アパートを後にした

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12/30(Sat) 15:13
続)
妹八

エースの隣に立っていくらかは慣れたアパート付近の道を歩く。
「あ、そーいえば、ウチからパン屋まではちゃんと通ったことなかったよな」
「そーだな」
「昨日と違って、こっちの道から行くから。覚えとけよ」
と、エースはアパートとから少し離れた道を指し示した。
「ああ」
最初にこのアパートに来る時しか通った記憶がない道だ。
まだ人間界に来て3日目だけど、サボは少しずつ増えていく人間界の情報にわくわくしている。
「この道をしばらく真っ直ぐ行くんだ」
「ああ」
「んで、ここより少し道路の広い丁字路に出るから…」
「ん」
エースの説明を聞きながら住宅街の様子を眺めて回った。
やたらと猫避けのペットボトルの置いてある電柱や、大型犬が庭先で寝ている一軒家。
時代がかったボロい二階建てのアパートに洗濯物がたくさん干されている窓の家などなど。
「…こんな感じだったんだなぁ、ここって…」
「おう。あ、もうすぐ丁字路に出るぞ」
「ん〜」
ひらけた道に出ていつの間にか後ろにいたエースを振り返ったつもりだった。
「…!サボ!!」
「?」
サボが振り返るより早く、エースの声がした。
その横目に何かが見えた。
「っ!」
瞬間エースに胸を押された。
サボは地面に尻餅をついて後退ってしまう。
それから自分のすぐ横まで来ていたのが乗用車だったことに気づくのはそうかからなかった。
「エース!!!!」

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01/02(Tue) 23:10
朱音

「さ…ボか、あ、ぶねー……だろ?気、つけ、ろ」

乗用車はエースを跳ねて停止して、周りがザワザワと人が集まって来た。サボは急いでエースの元へと駆け寄るとエースは自分の命が危ういと言うのにサボの心配をしていた。

「エース、エース!くそっ!止まらねぇ」

腹部からは凄い出血で服はどんどん血が染みて傷口を抑えているサボの手が真っ赤に染まって行く。足はひしゃげておかしな方を向いている。

「……サ、ボ…俺……の、こと…は、放…って、」
「放って置けるかよ!俺はお前が好きなんだ!放って置けるかよ……く、そっ」
「お、れも………好、き…だょ」
「…っ…エース!」

そしてエースは意識が遠のいて行くのか?目が霞んで居るようだった。そりゃそうだ腹部の出血が激しい。出血性ショックを起こしかけてる…。その時サボの脳裏に浮かんだのが

「……契、約?」

そうだ…エースを救うには契約するしかない。ただ契約してしまえばエースは人としての生涯を終えることが出来なくなる。契約とはヴァンパイアが自分の餌を失わないため契約した相手を自身と同じ不死にする事だ。
勝手相手を不死にするのは良くないのは判る。しかし今はとやかく言っている暇はない。契約は不死には出来るが死人は生き返らせる事は出来ない。

「エース!俺と契約してくれ!」

唐突過ぎるがアレコレ言っている場合じゃない。

「……サ、ボ…なら……」

フッと了解してくれた気がして、サボは舌を噛んでエースの首筋に噛み付きサボの血をエースに与える。

「(…死なないでくれ!エース)」

すると腹部の傷口はどんどん塞がって出血が無くなった。足も正常な向きに戻っている。

「……!サボ?」
「エース!エースぅ!」
「…あれ?俺何で?」

服は血まみれなのに傷1つ残っていない。そうだエースはもぅ人間でもヴァンパイアでも無いのだ。サボは罪悪感はあったが今は嬉しさの方が上回っていた。

「実は……」

サボが契約の事を持って話すと。。。

「……そうか、俺人間じゃ無くなったのか…」

しんみりしたかと思うと。

「…ま、いっか!」
「へっ?」
「だって、サボと一緒に生きられるだろ?」

嬉しかった。

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