血液型男子

□5話目
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「もしかしたら俺の考えすぎかも知んないけど…」
「「「うんうん」」」
「セクハラ受けてる?かもしんない」
「「「はぁ!」」」

と、3人が立ち上がる…

「落ち着いてよ!かもしれないだから」
「何されたの?」
「誰に?」
「いつ?」
「い、1度に訊かれてもなぁ…」

とにかく落ち着いてよと3人を宥める皇子。

「じゃ続きは体洗いながらね」

と、一旦あがる4人。

「誰にされたの」

と、恵比須

「職場の先輩」

「何されたの?」

と、瑛太

「お尻触られた」

「いつされたの?」

と、悠弥

「1週間は経ってないなぁ最近かな?」

3人はイライラして…ゴシゴシ擦るものだから赤くなっている…

「でも…しっかりやれって言うことだと思うから経過観察中…」
「でも主任さんとか居るんだろ?相談しないの?」
「確たる証拠もないし…ただのイタズラかもしれないし…」

久しぶりにこんなに悩んでいる皇子を見た。考えてみれば皇子は余り悩み事がない方だった…と、思う…
ただその裏がない性格と人の良さから誰からも好かれていた気がする…

「そっか…まぁあんまり悩むなよ」
「悠弥は自分の事じゃないからそんなことが言えるんだよ!」
「瑛太、正しい」
「恵比須もそう思うだろ?」
「まぁまぁ…また何かあったら相談するから!?こんなこと話せるのみんなしか居なくてさ…」

主任さんも殆ど女性だし…

と、悩んでいる様子だった…

そして泡を流しもう一度浸かって4人は上がった…。

「悠弥!ちゃんと髪乾かさなきゃ湯冷めするよ!」
「えーめんどくせぇ」
「はい、座る!!」

と、瑛太がなんだかんだ言って悠弥のお母さん的ポジションにいるのは確かだった…

「瑛太〜ついでに俺も〜」

と、皇子が甘えると…

「良いよ、座って…」

ゴーっと、ドライヤーをかける瑛太。

「なんか皇子の髪の毛柔らかいな…良いシャンプー使ってたっけ?」

悠弥の髪毛先ボロボロでさ…と、言う

「そう言えば、家にみんな違うシャンプー置いてたな…」

と、恵比須。恵比須はもう1台あるドライヤーで髪を乾かした様だった。

「俺はL○X使ってるよ」
「それが髪にあってるんだな」

うんうんと頷く瑛太。


「よし、髪乾いたし帰ろうか?」

と、皇子が微笑む…3人はただただ見とれているだけだった




つづく
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