血液型男子

□5話目
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「ごゆっくり〜」

平日の夜と言うこともあり客は疎らだった。

そして男湯ののれんをくぐり…

「ヤッベー貸し切りに近い状態じゃね?」
「まぁ月曜日だしな」
「みんな忙しいんだよ…」
「早く入ろうよみんな?」

と、皇子に誘われるまま…自分の服を入れる籠を各自とる

「瑛太、俺皇子の隣が良い」
「恵比須いつも隣だろ?」
「…」
「まぁどこだって同じだよ?」
「おーい!みんな早く来いよ〜」

悠弥は適当な場所の籠に服をグチャグチャに突っ込んで腰にタオルを巻いてさっさと行ってしまった。

「悠弥!走ると転ぶよ〜!」

と、皇子、瑛太、恵比須と続き…。

「悪い…なんか貸し切りに近いとテンション上がって…!」
「ん?どうした悠弥?」

悠弥が皇子の脛を見ると…

「あ…生えてた」
「あ?脛毛?そうなんだよね…俺脛とか脇毛凄く薄くてさ…男らしくないだろ」

と、3人はまじまじと見る
でも皇子の体は鍛えているためか?職業柄なのか?無駄な肉がなく腹筋もくっきり割れているのが解る。

「皇子、鍛えてるの?」
「うーん…大学生の時は土日ジムに行ったりしてたけど…今は病院で重いもの持ったりするから」

多分そのお陰と、言って笑う皇子。

「とにかく体流そう!?俺寒くなってきた」
「そうだな…」
「じゃ皇子真ん中な…」
「いいよ」

と、あとはジャンケンで悠弥、皇子、瑛太、恵比須の順に椅子に座った。

シャーとシャワーを出して…皇子は取り敢えず頭を洗い出す。
取り敢えず4人は頭を洗い。

「先に浸かってるから!?」

と、洗い終わった悠弥がそそくさと乳白色のお湯に浸かる。

「皇子、ちょっと手引いてくんない?俺眼鏡無きゃ上手く見えなくて…」
「いいよ〜」
「眼鏡かけてくれば良かったじゃん」

と、恵比須に憎まれ口を言われながら瑛太は皇子に手を引いてもらう。

「ふー」

皇子と瑛太が浸かる

「なぁみんな…」
「なんだ〜皇子〜」
「悩みとかないの?」
「俺はバイト代もう少し高くして欲しいかな〜」
「悠弥働きだしたばっかりじゃん!」
「瑛太は?」
「俺は…受講生で成績上がらない子が居てその子の勉強の仕方かな〜」
「瑛太らしいね」
「恵比須は?」
「俺?強いて言うならどうしたら皇子を独占出来るかかな?」
「え?」

皇子が目を丸くする

「冗談だよ、悩みは特に無いかな」
「(恵比須、目が本気だよ)」
「(だよな怖ぇ〜)」
「皇子は?」







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