血液型男子

□4話目
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「良いって!気にするなよ?皇子」
「そうだよ?皇子…この中で一番忙しいの皇子何だから…」
「ありがと!みんな大好きだ!!俺、みんながいてくれてホントに良かった」

と、笑う皇子。相変わらず可愛い…

「あ、悪いけど…俺、そろそろ教室始まるから…今日は午前中だけだから」

と、恵比須が着物に着替えてそそくさと出掛けていく。

「悠弥、ちゃんと仕事探しに行かなきゃダメだからな!」
「恵比須!手厳しい」
「じゃ…悪いけど朝ごはんの後片付け頼んだよ?瑛太」
「あぁ…良いよ」

と、言って…出掛けていった。

「瑛太ー」
「ん?何?皇子」
「瑛太は今日仕事あるのか?」
「今日は午後からな…2時には出るよ…」
「そっか…帰りは?やっぱり遅いのか?」
「まぁね…でも皇子が待っててくれるから、早く帰るようにするよ」
「良かった…」

何やらほんわか新婚さんみたいな感じを醸し出す2人を見るに見かねて

「瑛太…恵比須がいないからって皇子を独り占めは良くないぞ?」
「ゆ…悠弥!独り占めになんかしてないだろ!!」
「皇子ぃ〜こんなネクラ講師相手にしてないでどこか出掛けようぜ?」
「ネクラだと〜!?」
「悠弥、ネクラは言い過ぎじゃない?」
「そうかぁ?だって瑛太の趣味読書だぜ?」
「読書のどこが悪いんだ!!そっか…頭の悪いプー太朗には解らないか?」
「プー太朗だと〜」
「まぁまぁ2人とも…」

すっかり仲間割れしてしまう。2人。

「じゃ3人で出掛けよう?」
「えー!皇子ネクラ講師も一緒にかぁ」
「皇子!プー太朗に早く仕事させて!」

睨み合う2人の間に入ると…

「悠弥…瑛太は悠弥のことも心配してるんだからネクラって言わないの?なっ?」
「あ、ぁあ…解った」
「瑛太…悠弥もこれからはちゃんと働いてくれると思うから、見守ろう?なっ?」
「そうだな…ゴメン皇子」

と、あっという間に2人を宥めてしまう…惚れた弱味と言うやつだろう…

こうして3人は朝ごはんの後片付けを済ませてでかけたとか




つづく
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