血液型男子

□2話目
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「瑛太、悠弥はどうだった?」
「なんか、声が寝起きだった…」

はー…と、瑛太がため息をつく。

「俺、腹減ったから何か頼んで良いかな?」
「皇子もお腹空いた?俺も…」
「皇子可哀想だから何か頼もう」

と、恵比須。

「そうだな!食べちゃおう」

と、瑛太がメニューをとって。

「なに食べる?」
「俺、豚の角煮」
「皇子…ここの角煮好きだよね〜」
「うん!俺ここの角煮大好き!?」

と、満面の笑みを見せる皇子…。

か…可愛い…

なんて疚しい気持ちを抱いた2人だった。まるで自分に向けられた言葉のような気がして…

「…」
「…っ」

と、目の合う瑛太と恵比須…

「瑛太、皇子だけは譲れないよ?」
「そ、そんな…俺だって!」
「?おばちゃーん、角煮1つ〜」
「1つで良いのかい」
「瑛太と恵比須も後で頼むから〜」
「はいよ〜」

と、その時…

「ゴメン!みんな!!お待たせ」

と、悠弥が走って来た様子で息を切らして居酒屋に入って来る

「悠弥ちゃん…みんななら奥の座敷だよ」
「ありがと、オバチャン」

ズカズカと3人の方に行くと…

「久しぶり、悠弥」
「皇子〜」

と、いきなり皇子に抱き付く悠弥…

「ゆ、悠弥何してんの」
「皇子隣いい?」

瑛太の事を無視して皇子の隣に座ろうとするが…

「皇子の隣には俺が居るんだけど」
「え、恵比須…」
「悠弥は母さんの隣に座るの!?」

と、恵比須が瑛太を指差す…

「へ〜い」

悪ぶれた様子はなく…瑛太の隣に座る…

「まず飲もう!!」
「悠弥が遅いせいだからな!」
「わ、悪いと思ってるよ〜」
「大体悠弥は昔から…」
「ま、まぁ2人とも悠弥もこれに懲りて遅刻するなよ?」
「皇子甘いよ!」
「とにかく走って来たから喉カラカラ…」
「じゃオバチャン生4つ」






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