血液型男子

□9話目
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ある日の皇子の仕事上がり…

「皇子〜」
「何ですか?山本さん?」
「今日飲みに行かね?」
「でも…俺、今日真っ直ぐ帰るって言っちゃいましたし…」
「なんだ?恋人でも出来たか?」

そう言うと山本が皇子の肩を組んでくる。

「いや…親友達が居候してるんで…」
「じゃ…『先輩と飲んでくる』ってLINE送っとけ」

そして2人は更衣室に入る。

「嫌なら…俺にも考えがある」
「な、何ですか?山本さん、彼女いますよね」
「居るけど…いつも会えねーと詰まらねぇだろ?」

山本がペロリと舌を出して口の端を舐めて舌を引っ込める…。

「同棲してないんですか?」
「してるよ〜でも今日はお前と遊びてぇ…」

ロッカーに壁ドンしてくる山本。皇子は無駄な迫力に言葉を詰める。

「皇子って可愛い顔してるよな〜」

ニヤリと笑う山本に恐怖を感じる皇子。

「わっ!解りました!行きます!行きますってば」

これは了承しなければここで犯されると思い…思わず了承してしまった。

「それでこそ、俺の皇子だ」
「いや、俺山本さんのモノになった覚えありませんよ」
「気にすんな♪」

そう言って皇子はしぶしぶ瑛太、悠弥、恵比須にLINEを送った。

ある居酒屋…

「皇子って酒強いか?」
「普通だと思いますケド…」
「なら大丈夫だな…この居酒屋焼酎がうめぇんだ」
「そうなんですか」
「俺はお湯割り、皇子も同じやつでいいな?」
「なんでも良いですよ」

余りにも皇子がぶっきらぼうに言ったため山本も

「そぅふてくされるな…ちゃんと帰してやるから」

ニヤニヤと笑う山本が怖くて仕方ない皇子だった。

「(ホントに帰して貰えるのかな〜先輩酔った所も見たことないし)」

山本は病院の飲み会やそう言うイベントでも余り酔った姿を見たことがないことに少し恐怖を覚える皇子だった。






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