おそ松さん

□死んだのに死ねない死体カラ松の懺悔
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一松の親友・エスパーニャンコを見つけ、一件落着した夜のことだった。



「なんか、寒い」



布団に入ってすぐに、一松がポツリと一言こぼした。



「…クソ松の奴、どこ行った?」

「「「「あ…」」」」



夜、布団を敷いて寝床に入った頃に、ようやく次男・松野カラ松の不在に気が付いた。

カラ松については昨日の昼に、チビ太から誘拐したという脅迫電話があったきりだった。

そして、兄弟達は何も知らない。

夜中に自宅前で火炙りにされたカラ松に鈍器を投げ付けたことを寝惚けて全く覚えていなかった。



「大丈夫だろ。アイツももう子供じゃないんだし」

そう言って長男・おそ松は布団に潜った。



「どうせ、チビ太のとこでしょ」



トド松はひとつ欠伸を吐いて目を閉じた。



「おやすみー」



続いて十四松も布団に入る。

チョロ松も、まぁアイツなら大丈夫だろうと寝床につく。



「…寒い」



一松はポツリと愚痴を溢すように呟いた。
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