おそ松さん

□松ネタ吐き出し
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【※注意】


・旅行先でテロに巻き込まれた。
・イヤミが実は公社の人間だったという設定
・羲体化した兄弟とのおそチョロ顔合わせ
・書きたいとこだけ書く精神。なので中途半端。
・思い付きによる勢いだけの文章






公社の敷地内にある大きな病院。チョロ松、一松、トド松の三人は病室の長い廊下を歩いていた。兄弟の義体化手術が終わり、本日初めての顔合わせとなるのだ。

三人には予め誰が誰の担当官になりたいのかを聞かれており、その質問に答えた時点で誰の担当になるのかが決まっていた。

なので、義体となった兄弟には既に「条件付け」と呼ばれる洗脳を施されおり、担当官となる兄弟に盲従するようになっている…のだとイヤミから説明をされる。

ある病室の前でイヤミが立ち止まった。



「ここがおそ松のいる部屋ザンス。チョロ松だけ中に入るザンス」



扉を開き、中に入るように促されてチョロ松だけ部屋に入れられる。


背後でガチャンと扉が閉まる。



窓もなく、ベッドと小さな丸テーブルと椅子だけが置かれた簡素な部屋。そこのベッドにおそ松が横たわっていた。


脳と眼球を除いた全てが人工物に置換された兄弟。

しかし、目の前で眠る彼はどこからどう見ても、以前と何一つ変わってはいなかった。



「…おそ松、兄さん」



眠る兄を見下ろして、そっと名前を呼んでみる。すると、パチリと瞼が開かれて、人形のように無感情な瞳がチョロ松を見上げる。



「………」



硝子のように無機質な瞳に、胸の奥が冷えるような衝撃を受けつつ、何とか平静を装って笑いかける。



「おはよう。おそ松兄さん。俺の名前は松野チョロ松。兄さんの弟だよ」

「チョロ松…弟…」



ぽつりぽつりと繰り返すおそ松。



「…兄さん、俺のこと、わかるよね?」



義体化以前の記憶は失われていても、条件付けという洗脳技術により、チョロ松のことはある程度は知っている筈だ。



「あぁ、わかる。……俺はお前を守れば良いんだな」



ゆっくりと上半身を起こして、チョロ松を見上げる。無表情だった顔に笑みが広がる。




「チョロ松。安心しろ。お前のことは何があってもこのお兄様が守ってやっからな」



にひひっと悪戯っこのように笑う兄の姿は以前と全く変わりない笑顔で、チョロ松の目の奥が熱を持ち、喉の奥が震えそうになった。


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